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切り替えだっちゃ。 -- (Jiyu) 2009-05-28 08 35 57 チル裏いつのまにか90いったのかー! こりゃ100いきそうだなあ -- (名無しさん) 2009-05-28 10 44 55 本スレで虐wikiの話が出てたから、久しぶりに逆チル裏見に行ってみたら、 赤ちゃんゆっくりは虐待設定って主張する子があっちにも居てワロス 踊り子ってあの子の事か・・・ そこまで赤ちゃんゆっくりが嫌いなんだな。 何がそこまで彼を赤ちゃん嫌いにしたんだろう・・・ ちょっと出てきて説明してくれないか? -- (名無しさん) 2009-05-28 12 25 25 残念ながら、生物設定に固執せざるをえない以上、あちらさんは「オリジナル」として赤ゆっくりを手放せないんだよ。事実関係は別としてな。 でだ。水面下ではどうであれ、こちらとしては彼らと同じとは見られたくないと思う人がいるのは当然。 対立はともかく、離間はせにゃならんよ。 -- (名無しさん) 2009-05-28 12 58 49 赤ゆっくりは小山田さんが最初のゆっくり虐待作品としてゆっくり加工場ssを書いたのが発祥 それまではゆっくりが子供を産む概念なんて存在しなかったから、赤ゆっくりは虐待発ってのもあながち間違いじゃない 虐待作品は九割がゆっくりが子供を産むことから派生するしね まぁ、今は赤ゆっくりの存在はもう一人歩きしてるけどね 俺も赤ゆっくりは書く作者によって好きでも苦手でもある 結局赤ゆっくりがどうかじゃなくて、赤ゆっくりを「誰」が「どう」書くかが大事 今更設定なんかに執着する奴なんてつまらん奴だよ 設定に固執するのが許されるのは愛でスレ時代までだよね〜 -- (名無しさん) 2009-05-28 13 14 37 そこまでは言わんが、設定がどうのと文句言う奴は……というのは同意。 内容を見てね!といったところか。 -- (名無しさん) 2009-05-28 13 21 45 ゆっくりが子供を生まなくても虐待はできると思うが。 って言うか、赤ゆっくりって虐待用語じゃなかったの? ここって言葉狩りや設定狩りが多すぎてゆっくりできないよ。 -- (名無しさん) 2009-05-28 14 12 46 虐待してもいくらでも換えをきかせることができるからゆっくりが子供を産んだ方が都合がいいんだろ 実装石からよくある多産生物ってことだ 虐待スレではゆっくり設定集の「ゆっくりは各東方キャラの場所につき一匹ずつ存在する」 は今も昔も殆ど使われない -- (名無しさん) 2009-05-28 14 19 19 虐待wikiと創作発表でゆっくり設定集はかなり内容的に近いんだが。 これで虐待設定だとか主張されても困る。 -- (名無しさん) 2009-05-28 14 36 55 結論は一つだけ。 「ゆっくりしていってね、で虐待嗜好を取扱うジャンルなんて、゛娑婆゛にはない」 仮に居たとしたら、ソイツは自身の立ち位置、状況判断ができない高CQ、ただの精神未熟者ですお -- (名無しさん) 2009-05-28 14 49 12 ところでみなさん、6月企画の方は進んでるかい? 自分は全然アイデアが出て来ないんだぜー こないだのとある授業がタイタニックの話だったんだけどなあ -- (名無しさん) 2009-05-28 14 55 38 結論と言う割になにがいいたいのかさっぱりわからない -- (名無しさん) 2009-05-28 14 58 51 話の構想は大部できてる、あとは間に合うか間に合わないかが問題なのです。 ゆっくりるーみあが大活躍するよ!うまく書ければ -- (名無しさん) 2009-05-28 15 02 06 企画ではおかゆまさきポジションになりたい…… -- (名無しさん) 2009-05-28 15 04 07 自分は自分でゆっくり運送社長の素性を調べたんだが 社長をさらに気に入ってしまった、主人公に何か運送させたくなってきたよ -- (名無しさん) 2009-05-28 15 57 27 スレでちょびっと話題に出てたけど ここってリンクフリーなんだっけか? -- (名無しさん) 2009-05-28 16 51 09 2009-05-28 14 49 12 そんな選民思想持たれても困るお -- (名無しさん) 2009-05-28 17 42 44 企画か・・・なんとか間に合わせたいんだけど、時間がね 朝から晩まで車検整備は地獄なり・・・ 流れは出来てるんだけど、衣玖さん(ゆっくり)が上手いこと動いてくれないorz -- (名無しさん) 2009-05-28 18 39 31 そういえば企画で船全体に影響するような大きなイベントが発生する人っている? 例えば海賊が現れるとか、大蛸が現れるとか ネタバレにならない範囲でそういうのがあるとクロスオーバーとかできそうな感じ -- (名無しさん) 2009-05-28 18 46 54 スレの方にもう一度6月企画についてお知らせしてみようか? チル裏の存在を知らないでスレの方だけみているような人や、 最近新しく現れた作者さんなんかも気軽に参加できるようにしたいし -- (名無しさん) 2009-05-28 18 49 34 東方キャラをイメージした人物が主人公含め数人でるけど本人ではない…はず -- (名無しさん) 2009-05-28 18 58 56 無理に企画を押しつけるようなのはどうかと思うが。 チル裏は見てなかったことにして企画をスルーしたい人も居ると思うよ -- (名無しさん) 2009-05-28 19 17 54 知らせた方がいいと思うな どうせ強制じゃないし、知らないでいた方が可哀想だ -- (名無しさん) 2009-05-28 19 20 55 だからそれが強制なんだって 断りにくい雰囲気作ってお誘いと言う名の命令を下すのはやめてよ。 -- (名無しさん) 2009-05-28 19 26 57 >スレでちょびっと話題に出てたけど >ここってリンクフリーなんだっけか? フリーでいいと思いますよ。 ただ、虐待系のサイトに貼られると、 どちらの住人にも迷惑がかかるのでやめてください。 その旨をトップページの最後に書き加えました。 -- (Jiyu) 2009-05-28 19 55 47 2009-05-28 19 26 57 まぁそんなカッカしなさんなって 別に「暇だから企画に乗っかるか」位の気持ちで参加しようや まさか企画に参加しなかったからって村八分になるような物でもないでしょ?多分・・・ -- (名無しさん) 2009-05-28 20 07 20 2009-05-28 20 07 20 反応しなさんな。いつもの人だ 反応すると荒れるぞ -- (名無しさん) 2009-05-28 20 11 54 2009-05-28 20 11 54 いや、面目ない・・・ 何時ものダンサーとは思わなかったんで、ついお捻りをあげちゃったよ・・・ もうちっとスルー力鍛えてくるわ -- (名無しさん) 2009-05-28 20 16 42 >企画 海賊でも大蛸ともちょっと違うけど、クリーチャーを出す予定。 ネタバレ少しすると、日本の出発する前に港で目撃されて少し騒ぎに――― という所から始めたいです ダンウィッチの怪 みたいな雰囲気で -- (名無しさん) 2009-05-28 21 16 10 言い方はともかく、企画に否定的な人がいるってのは一理あると思うけどな… だからと言ってやめろと言う権利もないけど -- (名無しさん) 2009-05-28 21 24 29 間に合えばレストランで一つネタをやってみたいとは思うけど…… 予定は未定だから変更するかもしれない -- (名無しさん) 2009-05-28 21 43 25 皆様こんばんわ! この6月企画と言うのは何なのでしょうか?? 興味はあれども、どうもこういうのは初めてなもので; 自由参加であれば是非参加してみたいです^^ -- (ゆっくり好きな新参者) 2009-05-28 21 47 31 2009-05-28 21 47 31 ばんわ~ この企画は左メニューページのss企画物の欄の「2009年むきゅの日企画」というものです 内容は豪華客船ゆイタニック号のプロローグとエピローグの間の部分を 各作者さんが書いて、それを2009/6/6~6/9の間に発表するというものです プロローグとエピローグは決まっているので、その舞台設計のなかで いかに自分の色を出すことが出来るかという企画です ひょっとしたらクロスオーバーとかもできるかもしれないですよ 詳しくはかぐもこさんの書いたプロローグをエピローグを見ればわかると思います 自由参加なので、ご都合があえばどうぞ~ -- (名無しさん) 2009-05-28 21 53 25 ちなみに自分の場合はフライングして前章を書いてしまいました。 あと、クロスオーバーやキノコの森や花の里や神社の設定を使用したい方はご自由に使ってください。 自分もレストラン設定を使わせていただきましたので気楽に書けばいいと思います -- (名無しさん) 2009-05-28 21 58 28 成程、丁寧な説明有難うです^^ 早速読んで来ようと思います。 -- (ゆっくり好きな新参者) 2009-05-28 22 03 35 いつもの人、今ここ見て無いよな? 解っちゃあいるが腹立つな。沢山の人が頑張って続けてきたのに、自分は何もしないで いつまでもワンパターンな事だけを…… そんなにここが自分の思い通りに動かなかったのが悔しいのか 久しぶりに見たんで、ちょっとな…… -- (名無しさん) 2009-05-28 22 47 31 犬の卒倒 -- (名無しさん) 2009-05-28 23 02 07 らん「社長、お電話です」 ゆか「おでんはつみれが好きです」 ちぇん「…………」 みょん「…………」 -- (名無しさん) 2009-05-28 23 17 29 上手に企画をスルーしたいって言う人が居るのは普通だと思うが。 なぜそれだけの事にここまで怒るのか不思議でしょうがない。 しかも誰かと勘違いしてるみたいだし。 そうまでして企画に参加させたいの? それって実質的に強制だよね。 -- (名無しさん) 2009-05-28 23 50 00 いや、企画の事じゃない。そして多分あなたの事でも無い 「創発は間口が狭い 規制が多い」って昔から言ってる人がいて、上でまたしつこく 言って雰囲気悪くなってたから、「またかな?」ってな 企画をスルーしたいって気持は批判しないし、怒らんよw -- (名無しさん) 2009-05-28 23 56 33 やりたいやつだけやればいいさ 都合が悪かったり気が向かない奴はやらなくっても問題ない 娯楽なんだから楽しむことが大事 仕事じゃないんだし 娯楽でグジグジと愚痴って女々しい態度をとるのは男らしくないしな さっぱりいこうやさっぱりと -- (名無しさん) 2009-05-29 00 01 43 んだね つー訳で、俺は折角だから楽しむとするわい 暫く投下はできないけどな -- (名無しさん) 2009-05-29 00 04 24 2009-05-28 22 47 31の書き込みとか見てると 企画に参加しないと後で何を言われるかわからないんで怖いです。 気乗りしないけど何か一本短いの書いてお茶を濁したほうが良いんでしょうか? みんな頑張ったのにアイツだけ逃げたとか言われそうで。 -- (名無しさん) 2009-05-29 00 17 05 2009-05-29 00 17 05 書かなかったことをダシに後で何か言ってくるようなのはかわいそうな子ぐらいしかいないので放っておけばよろしい ネタが無いのに無理して参加する必要なし。俺も多分書かない 逆に 謙遜ではなく本気でお茶を濁す程度のモノで参加するのはがんばって作った人への侮辱になるのでよした方が良いかと -- (名無しさん) 2009-05-29 00 21 36 2009-05-29 00 17 05 A,問題ない 今までも企画物で参加しなかった作者さんも多い 企画物の欄を見てみればわかるように全ての作者が参加したわけではない 過去ログをみればわかるように参加しなかったからといって叩かれたりはしない 正直言ってみんなそこまで他人に関心をもってないから安心していいよ 自意識過剰で過ごしてもなんもいいことないから力抜くとよろし <みんな頑張ったのにアイツだけ逃げたとか言われそうで ないない。そこまで期待されてる奴なんていないから 仕事や学校が忙しい人だって多いだろうし、 「書いてもらったらラッキー」「面白そうだから俺も参加してみよ♪」 くらいの心構えで大丈夫だよ -- (名無しさん) 2009-05-29 00 24 25 企画に乗らなかった事を怒ってるんじゃない。 言い方が悪かったが、「創発は間口が狭い」ってことあるごとに言う人がいるのよ。 その人っぽい発言があったから、それに対して言っただけ 企画は昔から見てるが、参加できなかった人への批判なんて一回も見たこと無い ここは学校じゃないんだから、他の人と違うことやったからっていじめられることなんて まずない てか、あなたはここの住人をちょっと疑いすぎよ?ww 無理しないで、楽しんで下さいな 見るだけでも面白そうだし -- (名無しさん) 2009-05-29 00 25 51 ちなみに喧嘩腰で雰囲気を悪くさせる人っているけど、 その人って毎回口調と主張が似たようなものだから、 慣れてくるとまた同じ人が工作やってるんだな~くらいにしか思えなくなる 去年の十二月ごろの本当に荒れていた時期はすごかったからね~ もう本当にスレが壊滅するかと思ったよ~ 荒らしの正体を特定して見破ってくれる人がいなかったらやばかったかもね~ -- (名無しさん) 2009-05-29 00 29 42 ところで……あんまり関係ないが、まとめwikiの「とろろ」を半分まで読んだって彼、 今どこら辺まで行ったのだろう? AAストーリーとか魔法図書館見てたら、ちょっとまた元気が出たけど、今頃最後の方まで読んで 驚いたり泣いたりしてるかな? -- (名無しさん) 2009-05-29 00 34 18 うーん、たぶん俺達が期待するような感想を抱いているとは思わん砲がいい。 基本的にあちらさんは、うっかり東方キャラヘイト・作品アンチに陥りやすい「蛇の道」みたいなもんだから、 あちらさんの概念に根っこから染まっていると、たぶんストレスが溜まって溜まってしょうがない筈。 むしろ本家チル裏に噛み付かないか心配なんだぜ・・・ まぁ、だからこそ。 あちらさん=「落ちないよう気張る人間」は自主移転したんだろうなと擁護してみる。 -- (名無しさん) 2009-05-29 00 56 41
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「須賀君、おはよう」 「おう、おはよう」 中学二年生のときの話だ。入学から一年半、クラス替えから半年たった秋の頃。 俺の友達のうち、一人はソイツで。 ソイツの友達は、俺一人だけだった。 「須賀君は読書感想文の本決めた?」 「いんや、メンドくせーよな。なんかいい本ある?」 「えっと…須賀君ってどういう本が好き?」 「本とか読まないから、短いやつ」 「ええー…」 困ったように眉を下げる顔は女の子みたいで、きっちりホックまで締めた学ランが無かったら間違えるほど。 声だってほとんど女の子と変わらないくらい。頑張って男子っぽい私服を選んでも、結局女の子が男の格好をしてると思われる、そんな奴。 根暗なわけじゃない。けど消極的で友達が作れなくて、そのくせ寂しがりな奴で。 「あ、それじゃああの本がいいかも」 「何でもいいから貸してくれよー」 「しょうがないなあ…それじゃ、今日うち来る?」 「おう! そういや久しぶりだなあ――」 きっとあの日、家にさえ行かなければ良かったのに。 「――宮永の家に行くのってさ」 宮永の部屋は、らしいというか…本ばっかりで他に何もない部屋だった。 「そんなにキョロキョロしなくても」 「久しぶりだけど変わってねーよな。学生服と本と勉強道具しかないじゃん。きもー」 「キモいはヒドイよ…ええと、本だよね…あれ?」 真面目一辺倒な奴で、自分の部屋なのに学ランを脱いだだけで着替えもせず、シャツをズボンに入れたまま。 俺としてはその真面目さも面白かったんだけど、他の男子にはつまらなかったらしい。 だからコイツが意外と楽しい奴だってことも、困った顔が面白いことも知らないんだろうな。 「ごめん須賀君…ちょっとここに無いみたい。お姉ちゃんの部屋にあるかも」 「お姉さんいるのか。本は別に今じゃなくていいけどな」 「ううん…取ってくるよ。ちょっと待ってて」 そのまま行っちまうあたり、宮永らしいというか。 「……悪いな宮永、部屋漁りは友達の特権だよな」 目的は、当然お宝本。だいたいそういうものはベッドの下と相場が決まってるんだが。 「お、あったあった…ん?」 あったと言っても一冊だけだけれど、気になったのはその奥の物。 綺麗に畳まれているのは―― 「服? 女子のか…?」 見間違え、ということもない。手に取れば間違いなく女子用制服で、しかもしっかり着た跡がある。 「宮永のお姉さんのか? でもなんでここに……」 「お待たせ、やっぱりお姉ちゃんの部屋に」 その時の宮永の顔ときたら。 笑顔がどんどん真っ青になって、面白いほど歪んでいくのを思い出すだけで。 「う、あ…な、なにしてるのっ!?」 素直な奴だけに、完全に墓穴を掘ってるとしか言えない。適当に笑い飛ばせばいいってのに… 「これ、宮永が着てるのか?」 「……」 目を向ければ可哀想なくらい震えている。もしかしたら嫌われるとか、そんなことでも考えているんだろうか? もしそうだとしたら―― 「いいんじゃね? 宮永って女子っぽいし、似合いそうじゃん」 「……え?」 「せっかくだしさ、着替えて見せてくれよ! 誰にも言わないからさ」 ――この時、こんなことさえ言わなければ。 良かったのか、悪かったのか。俺にはわからないけれど。 思わず、唾が喉へと落ちていく。 「そ、そんなに見ないでよ…恥ずかしいよぉ…」 涙目でトランクス一枚の宮永は、確かに男子で間違いない。 けど、どういうわけかスカートを付ける仕草や、セーラー服に腕を通す仕草があんまりにも、俺の目を掴んで離さなくて。 分かっているのに、男だっていうのに。 「かわいい…」 「っ、そんなこと、言わないでよぉ…」 両手で覆われた顔はきっと真っ赤になっていて。ぺたんと床に落ちた腰が誘うように左右に揺れる。 そして何よりも。 「な、なあ…触ってもいいか?」 「え? あ、やっ!」 だってしょうがないだろ。 エロ本でさえヤバいのに、こんなのが居るんだ。 柔らかい太ももも、華奢な首筋も、本なんかよりずっとずっと綺麗で。 「宮永、どうせなら下着も替えようぜ」 「っ!」 「さっき、あったもんな。服の奥に、女子のパンツ。穿いてるんだろ」 「……」 「宮永」 押し倒した宮永の目が、俺を見上げている。 でもこれは嫌だとか、そういうのじゃなくて。 「ほら、着替えろよ」 少しずつスカートを押し上げる股間が。 「……う、ん」 宮永の本心なんだろう。 咲「どうかな!」 京太郎「……」 優希「京太郎が石になってるじぇ」 和「いいですね。こういうのも嫌いじゃありません」 咲「だよね! ちなみにこの後、滅茶苦茶」 京太郎「うおおおおおお!」ビリビリ 咲「あーっ! 何するの京ちゃん!」 京太郎「おぞましいもん書いてんじゃねええええ!」
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もうおとなだもん!【登録タグ かたほとりP も 曲 鏡音リン】 作詞:かたほとりP 作曲:かたほとりP 編曲:かたほとりP 唄:鏡音リン 曲紹介 「えっ」「えっ」 リンちゃん反抗期。(作者コメ転載) イラストは しめ子氏 が手掛ける。 コンピCD「EXIT TUNES PRESENTS Supernova 4」収録曲。 歌詞 優しい声で 「おしゃれとか恋は大きくなってからすればいいのよ」 「こどもの本文は勉強だ」ってパパとママ でも授業じゃ教えてくれない 本当に大切なことアレやコレ 先送りにしていたら手遅れになっちゃう 上から目線で諭さないで あたしをどれだけ知っているの? 過去のあたしの偶像を いつまでも抱えてないで 時の歯車まわるたびに ずっと変わり続けてるのよあたし キミがただ知らないだけで いろんなこと経験してるの 魔法の呪文とか甘い恋の味だって 知ってるんだもン! それはミルクのようにまろやかで そして檸檬のように甘酸っぱくて とにかくとても魅惑的なものなんでしょ? そりゃあたしの恋のお相手は まだ二次元から出てこないけれど そのうち白馬で迎えに来てくれるんだもン 今宵も真夜中0時過ぎに おとなだけのパーティが始まる いつだっておとな達は こどもに何かを隠してる ねぇ秘密にしてしまうくらい 楽しいことっていったいなんなのよ そろそろあたしに預けて このパンドラの箱の鍵を 「まだおまえには早い」なんて言わないで もうおとなだもン! 過去のあたしの偶像を いつまでも抱えてないで 時の歯車まわるたびに 今日も変わり続けてるのよあたし キミがただ知らないだけで いろんなこと経験してるの 魔法の呪文とか甘い恋の味だって あぁあぁああああぁ いつだっておとな達は こどもに何かを隠してる ねぇ秘密にしてしまうくらい キモチイイことっていったいなんなのよ そろそろあたしに預けて このパンドラの箱の鍵を いつまでもこどものままじゃいられないの もうおとなだもン! コメント 良曲ですっ -- 名無しさん (2010-10-29 20 20 30) すごく反抗期な曲ですなぁwwwリンにはまだ知らなくていいのに・・・ -- 無羅前カルト (2010-11-30 18 45 23) かたほとり様さすが~ -- この星でロリを探す人 (2012-04-06 15 07 24) …二次元…← -- ユイ (2012-06-03 20 35 58) かわゆす~ -- 名無しさん (2013-08-01 21 55 02) 名前 コメント
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翌日 梓「早起きして練習しようかと思ったけど、なんとなくできなかったな・・・」 梓「ぶ、部活で練習すればいいよね?」 梓「・・・部活で・・・」 梓「部活、サボろうかな・・・」 憂「梓ちゃんおはよっ」 梓「あ、おはよう憂」 憂「・・・今日、テスト返されるね」 梓「ああ・・・ユウウツだよね」 憂「ちょっとね・・・」 梓「憂はいつも成績良いじゃん」 憂「・・・そう、かな・・・」 梓「・・・?」 梓「あ、先生来たよ」 教師「おーし、テスト返してくぞー」 生徒「「ざわざわ・・・ざわざわ・・・」」 教師「・・・・・・次、中野ー、」 梓「はい」 梓「・・・え!?」 憂「どうしたの梓ちゃん」 梓「すごく、悪いです・・・」 梓(私の成績は下から数えた方が早いくらいの、それはひどいものでした) 梓「嘘・・・でしょ?」 憂「梓ちゃん、ちゃんと勉強してたのにね・・・」 梓「おかしいな、勉強時間減ったつもりは無いのに」 憂「うん、私梓ちゃんが勉強してたの見てるもん」 梓「・・・どうしてだろうな」 放課後 梓「はぁ・・・部活出よう」 梓「まずは演奏して、一回忘れちゃおう!」 梓「おはようございまーす!」ガチャ 律「うーっす!」 澪「梓も来たか」 紬「こんにちは梓ちゃん、まずは練習?それともティータイム?」 梓「えっと、演奏したいです!」 唯「・・・私も」 律「あはは、ギター組は練習か~」 澪「ほら、スタンバイするぞ」 紬「まずは一曲通しね♪」 梓「はい!よろしくお願いします!」 唯「じゃあ、はじめよっか?」 律「1,2,3!」 ジャージャージャージャジャーカジャカジャーン♪ ジャージャージャージャジャーカジャカジャべんっ♪ 梓「あっ!」 ぼよんっジャージャージャジャーカジャカジャーン♪ 梓「あぅ・・・」 律「すとーっぷ!」 ぴたっ 澪「梓、今日はミス多いな」 紬「めずらしいわね~」 梓「あ、あはは・・・どうしちゃったんでしょうね・・・?」 唯「・・・休憩しよっか?」 梓「す、すいません・・・」 律「よっしゃあ!ティータイムだー!」 澪「なんで練習よりも元気なんだよっ!」 紬「今日はシュークリームでーっす♪」 唯「おいしそー!」 梓「・・・。」 律「ほらほら、切り替えろよあーずさ!」 澪「ティータイムはティータイムだ」 梓「は、はい・・・!」 紬「そうよ梓ちゃん!はい、どうぞ」 梓「ありがとうございますムギ先輩、いただきます」 唯「もぐもぐ・・・」 澪「さて・・・ティータイムも終わったし」 律「もう一回合わせて解散だなー」 梓「もうですか~?」 紬「まあ、いつも通りね♪」 唯「じゃ、カップ洗って演奏準備だね」 梓「つ、次こそは失敗しないぞ!」 ジャージャージャージャジャーカジャカジャーン♪ 律「・・・・・・よしっ!」 澪「ミス無かったじゃないか、梓」 梓「・・・はい」 梓(確かにミスしないように演奏したけど・・・やっぱりノリきれないな) 紬「それじゃあ解散ね~」 唯「私はもう少し残って練習していくね」 澪「戸締り、頼むな」 律「じゃーなー唯~」 唯「バイバーイ」 梓「私も、残って練習してもいいですか?」 紬「あら、梓ちゃんも特訓?」 梓「はい、ミスが多かったのが気になって・・・」 唯「じゃあ、いっしょに練習しよっか?」 紬「じゃあよろしくね?またね~」 唯「またねムギちゃん」 梓「お疲れ様でした」 唯「・・・はじめようか?梓ちゃん」 梓「はい・・・」 3
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切り替えます。 すっかり寒くなりましたね。 -- (Jiyu@管理人) 2008-12-16 21 57 18 切り替え乙。寒いのにさぁ、雨とか降るのやめて欲しいのさぁ -- (名無しさん) 2008-12-16 22 18 51 レティさんの仕業か 寒くて敵わないな 企画物を書いているが天子が予想通り壊れてきた、これ位壊れると気持ち良くなって来る それに天子さんに胸があるってどういう事なんだい? -- (名無しさん) 2008-12-17 08 25 15 企画物かいてるけどあっしの拙い文才じゃあ原作キャラなんぞ出せそうにない………。 よし、自作の脇役で一本書くか。 -- (名無しさん) 2008-12-17 12 02 30 オリキャラかぁ、めったに書かないな 書いたとは言っても元ネタが露骨だからなぁ -- (名無しさん) 2008-12-17 15 09 54 オリキャラか……出したにしても、そんなに個性を出さないしなぁ。 あくまでゆっくりと話の引き立て役的ポジションに止めれば良いんじゃないのだろうか。 ……ところで、自分も作者当てに参加しても良いんだろうか? いや、今更感は漂ってるが。 -- (名無しさん) 2008-12-17 18 05 30 誰でもウェルカムだぜ -- (名無しさん) 2008-12-17 19 35 11 どんと来い、超常現象もとい作者当て あの時クイーンありすも元ネタがモンハンから来ている事に 俺が気づかなかったからこそビグ・れいむと織場君が 出来上がった様なもんなんだよな せめてMy幻想郷では巨大ゆっくりの名称を巨大MAに統一しておこうかな -- (名無しさん) 2008-12-17 20 21 00 れみりゃ!それ"かりすま"ちゃう!"くりすます"や! -- (名無しさん) 2008-12-17 23 43 14 作者当て参加宣言ー。 っつーかもう書いた。短いけどね。 -- (名無しさん) 2008-12-18 00 37 48 速い、速いよ! まあネタが浮かんだらまた書いてみる? -- (名無しさん) 2008-12-18 12 00 47 しばらくスレ見てなかったんだけど、やっぱり今回のコラの話って うちらの責任なの? どうにもできないけど、本当に敵とか作りたくないんだけどどうなん かな……… アンチスレはアンチスレって思ってたけど、すげえ気まずいよ? -- (名無しさん) 2008-12-18 13 45 14 ヒント、騒いでるのは一人。それが誰なのかについては過去ログ読んでね。 -- (名無しさん) 2008-12-18 14 14 59 虐スレで「愛でスレも今度から叩こうぜ」って言ってた人もかね… -- (名無しさん) 2008-12-18 14 22 40 反応しなければそいつのシャドウボクシング決定さ そいつはアンチスレに恥を晒されるだけ -- (名無しさん) 2008-12-18 14 36 27 正直、スレぐるみの計画・犯行でもない限りやらかした個人の責任としか 言えないし、スレでの対処なんて出来るわけが無い。 その上コラ・自演なんだから、注意書き以前のモラルの問題。 だから、「こうすればいいんじゃないか」みたいな建設的・行動的な意見なら ともかく、ただぐだぐだと文句つけてくるやつは単に空気を荒らすやつで しかない。 本人はどういうつもりでもね。 -- (名無しさん) 2008-12-18 15 14 53 ちゃんと専用の場所も用意されてるのに、本スレで話を振るのは立派な荒らし。 最低限のルールを守れない奴の話を聞く必要はないよ。 -- (名無しさん) 2008-12-18 20 16 55 専用の場所っていっても、意見や要望を潰すための場所だからね 普通に考えたら使えるもんじゃないよ -- (名無しさん) 2008-12-18 20 39 39 25日にはどれぐらい投下されるか楽しみ。 読みきれないくらい投下されるといいな。 -- (名無しさん) 2008-12-18 20 53 54 にーさん今日もお疲れ様です -- (名無しさん) 2008-12-18 20 54 02 2008-12-18 20 39 39 久々に初期設定のにーさんを見たぜ。 最近はバリエーション増えちゃったからなぁ -- (名無しさん) 2008-12-18 21 11 22 それは単に個人的に気にくわない書き込みを、根拠もなくみんなにーさん認定してる証拠だな 前のenza氏叩きの時も同じパターンだったよね -- (名無しさん) 2008-12-19 00 48 45 もう誰がにーさんでもいいや、ゆっくりしようとしない奴はみんなにーさんだ -- (名無しさん) 2008-12-19 01 28 08 にーさんは懐かしいたとえだが、ノーカンと同じだ。 特定の行動を行う人間がにーさんという称号を得るわけだよ。 -- (名無しさん) 2008-12-19 01 40 19 特定の行動といえば、 動物設定を使う作者を事あるごとに叩こうとする人がいるねぇ。 嫌いなら嫌いで構わないけど、それに文句を言うのはやめてほしい。 ジャンルマークに動物設定を表すマークをつけて、 嫌いな人ははじめから見ないって事にすれば良いのかなぁ? -- (名無しさん) 2008-12-19 02 22 00 無視でいいと思うよ。 ジャンルマーク増やすと編集人さんに負荷がかかるし。 作者の人が「善意で」注意書きを入れるのは、何ら問題ないだろうけどね。 -- (名無しさん) 2008-12-19 03 09 00 なんでここのれいむは半分なんだ?と思ったが、あっちのwikiのチルノの裏にもう半分のれいむが・・・。 どういうこと??? -- (名無しさん) 2008-12-19 05 24 09 気にするな俺は気にしていない。 -- (名無しさん) 2008-12-19 11 03 22 気にしなくても良いのでは、今のところ問題ないし -- (名無しさん) 2008-12-19 12 17 56 考えるな。感じろ。 -- (名無しさん) 2008-12-19 13 08 01 どうしよう、あくまでもここに投下する為に幽香いぢめ考えていたら恐ろしく陰鬱な展開になってきた、ここに投下するなら出来るだけソフトにした方が良いよな? -- (名無しさん) 2008-12-19 18 04 49 注意書きを冒頭に入れれば多少ハードでも大丈夫だと思う。 あくまでも常識的な範囲なら。 ここでも結構キツい表現の作品はある。 ただ、個人的には悲惨な目にあったら、その分たくさん幸せになって欲しい。 比率を間違えなければ大丈夫だと思う。 -- (名無しさん) 2008-12-19 18 25 42 辛い目にあったゆうかりんが幸せを手にする話・・・・・嫌いじゃない。 -- (名無しさん) 2008-12-19 18 31 47 済まない、一応どれ位酷い目に遭うかと言えば解る人にしか解らないけど0083のシーマ様をイメージしてみるつもり -- (名無しさん) 2008-12-19 18 56 40 「しらなかったんだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 レベルか……。 -- (名無しさん) 2008-12-19 19 10 33 ついでに帰る場所も無いのか…… -- (名無しさん) 2008-12-19 20 19 28 最後には太いもので串刺しでその上太くて熱いのをブチこまれるわけか…… -- (名無しさん) 2008-12-19 20 27 27 予想以上に知っている人が多いかもしれない事に笑った だが最後のはいくらなんでもネチョ級に突入しそうだね -- (名無しさん) 2008-12-19 20 44 46 お前前にバイクネタ出した奴だろ!? まぁ、森の中でブーンですかと即正解出したのも俺だけど -- (名無しさん) 2008-12-19 20 46 13 そうだよ、あっという間に兄貴ネタを看破されたのは予想外だったよ、それに企画ものを書き終わったら書いてみるつもりさ 今まで執拗にVガンネタを持ち出したのが仇となったか -- (名無しさん) 2008-12-19 20 54 24 太いもの=ビーム砲の砲身 熱くて……=極太ビーム 実際にはこんなエロスの欠片も(ry -- (名無しさん) 2008-12-19 20 55 53 2008-12-19 20 46 13 2008-12-19 20 54 24 あんたら結婚しちゃえw -- (名無しさん) 2008-12-19 21 49 41 ただの愚痴なのでこちらに書きます。 かわい子ぶってるって………どうしろと。 可愛い形の菓子食べれないよぉぐらい言ったって罰当たらんだろう!? -- (猫が飼えない人) 2008-12-20 01 03 32 ウザかわいい派の褒め言葉だと思えばおっけーね -- (名無しさん) 2008-12-20 01 08 09 そうしときます……… -- (猫が飼えない人) 2008-12-20 01 16 55 2008-12-20 01 16 55 俺は貴方のちぇん好きだぜ。 ウザいゆっくりも(可愛くないやつね)も好きだが、 なで繰り回して火が出るほど頬ずりしたいような可愛いゆっくりも好きだ。 可愛さは例えるなら甘いケーキ、ウザさは例えるなら苦いコーヒーだと思ってる。 人によって好きな比率が違うし、そのときの気分もある。 貴方のゆっくりは甘党の俺には好みだから、変に意識しないで これからも今までどおりのスタイルで書いてくれると嬉しい。 -- (名無しさん) 2008-12-20 01 26 08 ありがとう………。 これからも頑張ってみます……… -- (猫が飼えない人) 2008-12-20 01 38 55 最近はガ板的なシュールさを追求する流れになってて、 俺自身それも大好きだけど 『弱い生き物』であるゆっくりをペットとして 猫可愛がりするのも好きなんだよなぁ。 色々あったけど、今の愛でスレはかなり自由な所だし、 きっと両者ともうまく共存してくれるはず。 -- (名無しさん) 2008-12-20 01 40 12 ぶっちゃけ俺としては作者の独自性を追求して欲しい。 動物的な可愛さを持つYTさんや猫を飼えない人、 東方キャラが可愛さとゆっくりのウザさがいいかぐもこジャスティスの人、 斬新な世界観をもつオクラの人、 登場人物とその心情に対して丁寧なひもなしさん、 「この人でしか出せない味」ってのがあるから、 スレの流れがどうであれ、そっちの面でで頑張って欲しい。 -- (名無しさん) 2008-12-20 01 46 27 綺麗にまとめやがって まあこれがあるべき姿なんだろうな -- (名無しさん) 2008-12-20 15 32 52 本スレで叫ぶのは無粋というもの、よってここで突っ込む。 「おっちゃん死んでたぁあああああああ」 -- (名無しさん) 2008-12-21 02 02 17 規制中なんでこっちに slowslow023.txt こういうちょっと生意気なちびっ子っぽいゆっくりいいわぁ・・・。 -- (名無しさん) 2008-12-21 12 12 27 俺もこういうゆっくり書いてみたいな、でも企画で手一杯だよ -- (名無しさん) 2008-12-21 16 34 34 き、企画がひとまず終わった……。 でも隠す気のない作者当て一本書くのに必死で、投稿祭り用が出来てない……。 うわぁぁん。 くそぅ、もう時間が無いってのに……。 -- (名無しさん) 2008-12-21 20 05 50 あと少しでタイムアップなのに作者当てすら終わってない・・・。 むしろこうなっては仕方ないから作者当てを投稿祭り用にすることに決めた。 クリスマスイヴはしっと団の活動があるから作業できない。これから徹夜だ・・・。 -- (名無しさん) 2008-12-21 23 09 20 作者当て用を書き終わった、投稿祭り用に取り掛かるか ネタはたくさんあるが時間が無いのも問題だな、祭りはいつ投下だっけ -- (名無しさん) 2008-12-22 01 49 58 チルノの裏過去ログ31より [概要]クリスマスに投稿祭り。 できるだけ間口を広げて、多くの人に参加していただきたい。 [条件]SSに限らず、絵や漫画、動画などなんでもOK [期間]12/25~12/27 20 00 こんな感じらしいです -- (名無しさん) 2008-12-22 07 28 25 理解した、あと二本位書いていきたいな -- (名無しさん) 2008-12-22 07 50 05 >しっと団 なつかしいw -- (名無しさん) 2008-12-22 08 28 23 パルスィ連合と言うことか、2月14とかにも活動しそうだな -- (名無しさん) 2008-12-22 12 08 55
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ピロロロロ ピロロロロ 唯「今日も鳴り響く電話機の音」 唯「恐らくはさわちゃん。必死だね。テストも近いしね」 憂「それ以前に欠席しすぎだもん」 唯「うん、半分は休んでるよね」 唯「このままじゃ留年はまぬがれえないよ」 唯「どうすんの」 憂「どうするって言われても……我慢するしか」 唯「朝チューを?」 憂「あと、いってきまチューも」 唯「……つまり、こういうことかね憂さん」 唯「私は朝……どころか学校が終わるまで」 唯「憂とチューができないと……そういうわけですか」 憂「まあそういうことになるかな……」 唯「なるほどなるほど。それなら確かに遅刻せずに学校に行けるかもしれない」 唯「しかーし! はっきり言うけどね」 憂「うん」 唯「無理」 憂「だろうと思った」 唯「だってさ! 憂とチューしないと私の一日は始まらないんだよ!」 唯「そんな状態で学校行くぐらいなら、憂と一日中チューしてたほうがよほど勉強になるね!」 憂「意味が分かんないよ」 憂「それに今問題にしてるのは、留年どうこうの話でしょ?」 憂「とにかく学校にいけばいいんだから、頑張ろうよ」 唯「うぅーむ……」 唯「まぁ、まぁね」 唯「じゃあ私は我慢して学校に行くとしよう」 唯「でも憂は大丈夫!? 私は憂が心配! お姉ちゃんにチューしてもらえなくて平気!?」 憂「へいきだよ」 唯「いいんだよ意地張らないで、お姉ちゃんのためを思ってそう言ってくれるのは嬉しいけどね」 唯「私は憂が幸せなのが一番だからさ、憂がそうやって自分を押さえつけるところは見たくないの」 憂「いや、だから、私お姉ちゃんみたいなキス中毒じゃないし」 唯「憂なんてきらい」 憂「私はお姉ちゃんが大好きだよ」 唯「私も憂が大好き!」 憂「えへへ……」 唯「むふふー」 チュッチュッ ―――― 唯「……まぁ正直に言おう」 唯「憂とチューしないで学校行くなんて絶対に無理。我慢とかも無理、ありえない」 憂「そっか……」 唯「憂だってねぇ、我慢っていうくらいだし、キスしないなんて嫌でしょ?」 憂「でも学校……」 唯「嫌でしょ?」 憂「……そりゃあ、やだけど」 唯「うんうん、だよね」ナデナデ 唯「だから、キスしつつもきちんと学校に行く方法を考えよう?」 憂「ん……うん」 憂「でも、どうやって?」 唯「ふふ……私にいい考えがある」 憂「どんな?」 唯「基本的にはね」 唯「憂のチューが上手すぎるから、私ももっとチューをしたくなっちゃうんだよ」 唯「アイスのおかわりが欲しいのと同じでさ」 憂「お姉ちゃんだってチュー上手だよ」 唯「いいんだよ、憂……わかってるから」 唯「私にはキスだけで憂をイかせることなんてできないんだ……」 憂「そ、そのぶんお姉ちゃんの指テクはすごいから!」 唯「ふ……」 唯「とにかくね、憂がもっと下手なチューをしたらいいんだよ」 憂「私、いってきまチューはごく普通にやってるつもりなんだけど……」 唯「それでも気持ちいいの! もっと下手にやって!」 憂「う、うん、わかった」 唯「それじゃ、早速練習しよっか」 憂「えっ、練習? 下手なチューの?」 唯「そうだよ。もう1日だって休めないだろうし」 唯「これで明日憂がやったチューが良かったりしたら、私たち留年するかもしれないよ」 唯「万全を期さなきゃ、憂!」ガシッ 憂「じゃあ、するけど……お姉ちゃん、暴走しないでね?」 唯「どうかなー。憂があんまり可愛かったら犯しちゃうかも」 憂「……気をつけるね」 唯「憂、ちゅー……」ンー 憂「お姉ちゃんのほうが可愛いじゃん」 唯「はやくー」 憂「ん……」 チュッ 唯「んむっ」ピクッ 憂「……お姉ちゃん、どうかな?」 唯「!」キュン ガバッ 唯「ういっ」ギュッ 憂「わっ……だ、だめだった?」 唯「だめっていうか……」 唯「……良すぎちゃった」チュッ 憂「ふぁ……」 チュッチュッ スリスリ… 唯「ういっ、ういっ……」 憂「んうっ……れんしゅぅ、なのにぃっ」 ―――― 唯「ふぅ」ツヤツヤ 憂「はぁ、はぁ……」ホカホカ 唯「いやぁ、さすがにさわちゃんの電話攻撃もこの時間とあっちゃあ収まったようだね」ハハハ 憂「笑い事じゃないよ、お姉ちゃん……」 唯「まあまあ、気持ちよかったでしょ?」 憂「それはだって、お姉ちゃんだし……」 憂「……じゃなくて。これじゃダメでしょ!?」 唯「うぅ……だってぇ」 憂「……お姉ちゃんはちょっと我慢できるようにならないといけないね」 唯「憂よ、きみはジュッシーなステーキ肉が口の中に入っても噛まずにいられるのかい?」 憂「状況的に、お姉ちゃんはまだ生きてる牛を見ただけだと思う」 唯「私にとって憂とは、見ただけでおいしく料理して口にしたくなるほど愛しい存在なんだよ」 憂「それを我慢できるようになりなさいって言ってるの」 唯「ウフフ、もうつれないなぁ」 憂「……お姉ちゃんは、私のチューが上手すぎるって私のせいにしたけどさ」 憂「やっぱりお姉ちゃんの我慢がなさすぎるのが原因だと思う」 唯「そんなこと言ったって……」 憂「無理?」 唯「うん、絶対無理!」 憂「誇らしげに言わないの」ペチン 唯「あんっ」 憂「お姉ちゃん、練習よりも訓練しようよ」 唯「訓練?」 憂「そう、わかるでしょ?」 ファサッ 唯「おっ、憂がリボンをほどき後ろ髪を解き放った!」 憂「ちょっとじっとしててね」 唯「そして私の後ろに回り込むと?」 憂「よいしょっ」ギュッ 唯「リボンで私の手首を縛ったのだった!」 唯「う、うい……まさか訓練って……」 憂「うん、お姉ちゃんが思ってる通りだよ♪」 憂「両手縛った状態でたっくさんチューして、手出さずに我慢できるようになる訓練!」 唯「いいの、憂? そんなことして」 憂「なにが?」 唯「そんなことされたらお姉ちゃん死んじゃうよ? 幸せすぎて」 憂「大丈夫……そしたら私も、お姉ちゃんが可愛すぎて死んじゃうから」 唯「えへへ……」ドキドキ 唯「憂、ちゅー……」 憂「ん。下手なチューの練習も兼ねてるから、あんまり期待しないでね?」 唯「いいから、早く……」 憂「……かわいいっ」ギュッ ムニュ 唯「んぅっ」 憂「はぁ、んふっ……」チュゥチュッ 唯「う、ういっ!!」ジタッ 憂「あ、ごめん……焦りすぎちゃった」 唯「はぁ、はぁっ……憂ぃ」トロン 憂「お姉ちゃんはちゃんと我慢してね?」ニコニコ 唯「ん、んっ……」 憂「お姉ちゃん……」 チュッ 唯「ふぁう」 チュッチュッ チュー… 唯「んんぅっ……んぅいっ!」ビクビクッ 憂「がまんがまん」ナデナデ 憂「お口開けて? お姉ちゃん」 唯「ぁ……ぁー」フルフル 憂「おねえちゃん……ん」ピチャ ピチャピチャ… チュ 唯「んあっ……はあっ!」 憂「お姉ちゃん、おねえちゃぁ……」ヂュ、チュゥ 唯「んや、らぁっ!」ゾクンッ 憂「おねえちゃん……おねえちゃんっ」 唯「んー! んんーっ!!」ビクビクビクッ スルッ 唯「はあ、はあ、はぷぁ……」 憂「……えへへ。かわいいかわいい」ナデナデ 唯「んう……」ギュッ 憂「ちょっとベロちゅーしただけですぐイっちゃって……」 憂「ほんとにお姉ちゃんはキス中毒だよね」ナデナデ 唯「憂のチューが上手いんだもん……」 憂「照れるよもう、お姉ちゃん……」チュッ 唯「んっ……」ギュッ 憂「……ん、あれ?」 唯「どした?」 憂「いや、その……なんでお姉ちゃんは私を抱きしめられるのかなって」 唯「あ、ほんとだ」ギュッギュッ 憂「ほ、ほどけちゃったのかな?」 唯「そうみたいだねぇ?」ニヤニヤ 憂「……あの、お姉ちゃん、もう、夜も遅いし……」 唯「うふふ……私を姉と知っての言葉かね、憂!」 唯「姉と言う生き物は、一度抱きしめた妹は離さないのだよ!」 憂「テンション高いよぉ」 唯「さっ」グルン トサッ 唯「おっぱいがいいかな? それともあそこからがいいかな?」フゥッ 憂「……っ」ゾクッ ―――― よくあさ 唯「すくー……」 憂「お姉ちゃん、起きて! 起きて!」 唯「んぁ?」 憂「もう10時だよ! おもいっきり遅刻!」 唯「10時……まだ朝チューには間に合うね……」ンー 憂「そういう問題じゃ……んっ」 チュッ ピチャ 唯「ういー」 憂「ぅあっ……」 唯「んー、かわいかわい……」チュパチュパ 憂「おねぇ……んはっ」 唯「うーいっ」スッ クニュ 唯「ぬれてる……」 憂「だぁ、って」ビクッ 唯「おいで。なめたげるから」 憂「……うん」 シュル 憂「……んっ」 憂「はぁっ……あっ」 憂「んくっ……うううううっ!!」 2
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前へ 「あいりん」 お会計が済んで外に出ると、目を三日月にした千聖が、ニコニコしながら私を待っていた。 「おまたせー」 「・・・グフフ」 あ、イタズラ思いついた時の顔してる。思わず反射的に身構える。 テレパシーな仲とはいえ、千聖が私には考えも着かないような事を考えてるときは、さすがにその心や行動は読めない。 もちろん、千聖の悪ふざけは相手を選んで繰り出されるものだから、私が対象なら、例えばなっきぃがやられるような手ひどい目には合わされないだろう。でも、一応は警戒を・・・ 「来て、あいりん」 千聖の小さい手が、私の手首を掴んでひっぱる。 「待って待って、どこ行くの?」 「ンだまぁっててぇ、ンついてきてぇ~」 「「文句なんかはぜったいイ~ヤ~!」」 示し合わせたように、“なっきぃ節”で歌声が揃って、思わず顔を見合わせて笑う。 もう、いっか、どこに連れてかれても。 「それって全部、それって全部ぅ」 「君の戦法♪」 歌いながら改札をくぐって、ホームに着いたらまた「「挨拶なんてできなぁい♪」」と声が重なった。 「・・・ホームだけにね。ケッケッケ」 「てか、今日テレパシー絶好調じゃない?さすが高2コンビ!」 その後も電車内で、迷惑にならない鼻歌でこそこそ歌を合わせたところで、千聖が軽く腰を上げた。 「次、降りよ!」 「え?なんで?」 いいからいいから、と促されるがままに降車した場所は、事務所の最寄り駅。 ついでに、さっきまでダンスレッスンをしていたスタジオも併設されている。 「忘れ物?」 「んーん、違うけど。でも一緒に来て」 あいかわらず、千聖の手は私の手首を握り締めたまま。 ちょっと痛いけど、なんとなく嬉しかったり。 千聖は人懐こそうに見えて、意外とドライだったりするから、あんまし長時間ベタベタしたりさせたりを好まないのに、どうしても私を繋ぎとめておきたいって言ってくれてるみたいだから。 「・・・おーい、岡さーん」 予想通り、というか他にめぼしい建物がないからだけど・・・千聖は事務所の中へと入っていった。 時間が時間だけに、もうあんまり人がいなくなっているけれど、見知った社員さんたちに挨拶をしながら、私たちは奥へ進んでいく。 大きな階段の根元にある、自販機の前で、千聖は唐突に足を止めた。 無言でお財布を取り出すと、迷いもせずにボタンを押していく。 「はい、あいりんの」 差し出されたのは、私が最近お気に入りで飲んでいる、ヨーグルト飲料の缶。 と言っても、ここ数日はグループを離れた個人活動が多かったから、これがマイブームだっていうのは知らないはずなんだけど・・・。 「なんか、これ飲みたそうだなって思って。当たり?」 「・・・さすがです、千聖さん。ケッケッケ」 まあね、私と千聖の間で「なんで?」なんていう言葉はナンセンス。わかるものは、わかる。それだけ。理屈じゃない。 受け取ったジュースはよく冷えていて、いつも以上に美味しく感じられた。 「あいりんさ・・・ここ、覚えてる?」 しばらくの沈黙の後、千聖がポツリとしゃべりだした。 視線の先には、大きな階段。 もう何千回も上がったり降りたりを繰り返している、何の変哲もない場所にある、ごく普通の階段。 だけど、私には千聖の言わんとすることがわかっていた。 「うん、もちろん」 当たり前のようにそう返すと、千聖は安心したように微笑んだ。 「私、ここから落ちて、人格分かれるようになっちゃったんだよね」 しゃがみこんで、指で床をなでる千聖。 無感情とも違う、喜怒哀楽のどれにも当てはまらない、不思議な顔をしている。・・・私が、ひそかに好きだと思っている表情。神秘的で、近寄りがたくて、テレパシーさえ弾いちゃうような、千聖だけの世界。 元の明るい千聖と、お嬢様みたいに優雅な千聖。 今もまだ、自分が二つの人格を持って生きていることについて、千聖は普段何も言わない。 おそらく、私以外の℃-uteのみんなも、千聖がお嬢様の千聖をどう思っているか、知らないのだと思う。 舞ちゃんやなっきぃが、それとなくそういう話題をふっても、千聖は巧みに受け流してしまう。 「・・・私さ」 千聖はかがんだままの姿勢で、私を見上げた。 だから、私は千聖の横に膝を着いて、目線を合わせた。・・・そうするのが、正しいような気がしたから。 「あいりんがいてくれて良かったって思う」 「うん」 「いっつもさ、人格がお嬢様になってる時のことって、ぼんやりとしかわかんないんだけどさ・・・あいりんは頭打って変わっちゃった私のこと、何にも変わらずに受け止めてくれたでしょ。そういうのは、何となく覚えてるんだ。記憶っていうか、気持ち的な部分で。 他のみんなの対応が嫌だったって言ってるんじゃないよ。とまどうのが普通だもんね」 本当に嬉しかった、とはっきりした口調で千聖は言った。 まっすぐな声と視線に、千聖の気持ちがギュッと詰まっているみたいで、なんだかくすぐったい気持ちを覚える。 「だってさ、千聖は千聖でしょ。 仮に千聖が千聖じゃなくなってたとしても、千聖は千聖だと思うし」 「・・・ねー、意味わかんないんだけど」 千聖はやっとほっぺたを緩めて、いつもの千聖の顔で笑ってくれた。 「てか、何かね、わかった気がする。あいりんがそうやっていつでもあいりんだから、千聖もいつでも千聖でいられるんだよね」 「嬉しいなあ、それ」 何でもポジティブにとらえちゃって、時にKYだなんて言われちゃう私にとっては、単純に千聖の言葉が嬉しく思えた。 「そうだ・・・1個、聞いてもいい?」 「どーぞどーぞ」 「何で今日、千聖の誕生日、祝ってくれたの?」 「あー・・・」 今更といえば今更なその質問。 私は手元のジュースを一気に飲み干すと、ムフフと笑った。 「なになに?」 「16歳の岡井さんを、独占したいなあと。何となくね。特に意味はなかったんだけど、自分の中で盛り上がっちゃって」 実際、あんまり深い意味はなく、思いつきでやったことだから・・・あれ、でも、素直に答えちゃって失礼だったかな? でも千聖は「あいりんウケるー」なんておっきい声で笑ってくれてるから、まあ、よかったんだろう。 「そろそろ帰ろっか」 「うん」 差し出された手を素直に握って、私たちは事務所の玄関を出た。 千聖にしろ、私にしろ、こんなに長時間スキンシップをはかるのは珍しい事だった。 お互いが「そうしたい」って思うタイミングが合っていて、素直に実行に移せる間柄。甘えたいっていうのともまた違う、どこまでも心を裸にできる関係。 千聖もそう思ってくれてるといいな、なんて考えながら、私は少し手に力を込めた。 「・・・最近、私のこと、ライバルっていってくれないね。千聖」 素直ついでに、そんな言葉が口をついて出る。 すると千聖は足を止めて、まじまじと私の顔を見た。 「そんなの、今更?」 「・・・だね」 なぜか得意げにふふんと鼻を鳴らすと、千聖はまた足を前に進めた。 ――こんな調子で言葉がないから、いろいろ邪推されちゃったりもするんだろうな。 別にいいけど。千聖も別にいいって思ってるはずだからね。 「今日、楽しかった。ありがとね!」 「うん、私も」 「じゃあ、またね」 「うん、また明日ね」 乗り換えの駅のホームで、さほど余韻に浸るでもない、私たちらしい“バイバイ”。 一人電車に乗り込んでからも、つないだ千聖のあったかい手のぬくもりが残っているみたいで、自然と顔が綻んでしまう。 誰にもわかんない気持ちでも、二人だけしか通じない思いでも。 17歳の千聖と私も、こうやってゆるりと繋がっていくんだろうな、って思うだけで、私の心はわくわくと弾んでしまうのだった。 次へ TOP
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『ゆっくり退化していってね!8』 29KB 観察 考証 差別・格差 赤ゆ 都会 現代 退化 「まりちゃでちゅっきりちてくだしゃい!」 建物の陰で、一匹の薄汚い赤まりさが必死の形相で叫んでいた。 「おねがいでしゅ!まりちゃでちゅっきりちてくだしゃい!ちゅっきりちてゆっくちちてくだしゃい!ちゅっきりできましゅ!」 餌を恵んでくれるよう頼んでいるのではない。 ダンスやお歌でゆっくりできるとアピールしているのでもない。 なんとこの赤まりさは、自分からすっきりするように誘っているのだ。 集団自殺以後、こうしたどの群れにも属さないはぐれ売ゆん婦が多く見られるようになってきた。 「まりちゃはどんなことでもしましゅ!まみゅまみゅでもあにゃるでもしゅきなほうをちゅかってくだしゃい!おとくでしゅ!」 赤まりさはすっきりと引き替えにご飯が欲しいとわめき立てる。 汚く、浅ましく、卑しく、見るだけで気分が悪くなるゴミ饅頭が道ばたで騒音を発している。 ぼろぼろの帽子と外見を見れば、誰だろうとこいつが孤児だと察するに違いない。 「だれか……だりぇか………だりぇかまりちゃでちゅっきりちてくだしゃい!くだしゃい!くだしゃい!ごはんしゃんくだしゃい!おにぇがいでしゅ!」 赤まりさは、橋から蹴落とされて溺れ死んだまりさとれいむの生き残った子どもだった。 あれから二匹は親の後を追って飛び込まず、恐くてその場から逃げ出した。 赤ゆっくりの視力と聴力では考えられないことに、赤まりさと赤れいむは両親の死を目と耳に焼き付けた。 どんな時でもゆっくりしていて、みんなを温かく包み込んでくれた優しいお母さん。 家族のためにいつもご飯を探してきてくれた、頼りになるゆっくりしたお父さん。 二匹が水の中で、たくさんのゆっくりたちと一緒にもがきながら沈んでいくのを見届けた。 苦しんで苦しんで、あんなに苦しむ必要がどこにあるのかと聞きたいくらい苦しみぬいてから、お父さんとお母さんは溺れ死んだ。 最愛の両親が、自分たちを残してこの世からいなくなるのを理解してしまった。 「やじゃぁぁああ!やじゃぁ!やじゃやじゃやじゃやじゃぁああああああ!あああああああ!あああああああああああ!」 「ゆんやぁぁああああ!おとうしゃぁぁあん!おかあしゃぁああん!ゆんやぁ!ゆんやぁ!ゆんやあぁああ!ゆびゃあああああああ!」 想像を絶する苦悶を見せつけられた二匹は、絶叫して走り出した。 死にたくなかった。死ぬのだけは恐かった。 お父さんとお母さんのように、永遠にゆっくりするという表現とはかけ離れた死に方で息絶えるのは絶対に嫌だった。 二匹は泣きながら、なんとしてでも一緒に生きていこうと誓ったのだった。 「むーちゃ…むーちゃ……おぶぇぇぇ!ぶぼっ!ぶぼぇっ!にぎゃぃいいいいいい!にぎゃいよぉぉおおお!きもちわりゅいよおぉお!」 「むーちゃむーちゃ………えげぇぇぇ!えげぼげぇぇぇええええええ!くりゅちい!まりちゃのあんこしゃん!くりゅちいぃぃいいいいい!」 「おちびちゃんたち………にがいけどがまんだよ…………。くるしくて…いたくて……きもちわるいけど……ほんのすこしだけたべるんだよ…………」 しかし、浮き世は赤まりさと赤れいむの健気な誓いなど知ったことではないと言わんばかりに冷たかった。 激痛を生む日光に怯えて道路をさ迷っても、おいしい餌などどこにもない。 ぎりぎり致死量に達しない微量を食べる野良ゆっくりと一緒に雑草を噛んだが、あまりの苦さに二匹は口から餡子を吐いた。 「おにぇがいでしゅ!おにぇがいでしゅ!れいみゅに!ごはんしゃんくだしゃい!ちょっとでいいんでしゅ!ひとくち!ひとくちでいいんでしゅ!」 「まりちゃのおねがいでしゅ!まりちゃいいこでしゅ!とってもゆっくちちてるゆっくちでしゅ!だかりゃごはんしゃんくだしゃい!くだしゃいなのじぇ!」 「はああああ!?むれのゆっくりでもないくそがきがなにいってるのおおおおおお!ここはれいむたちのなわばりなんだよ!さっさとかえってね!」 「しつけのなってないいなかものね!かえって!みてるだけでこっちまでゆっくりできなくなるわ!にどとこないで!」 人間のガードの緩いゴミ捨て場は、既にタフな野良ゆっくりたちの群れの縄張りになっていた。 ここを警護している野良ゆっくりたちは、一匹残らず全身が傷だらけだ。 人間に虐待された傷ではない。 貴重な餌場を奪おうと、ほかの群れの野良ゆっくりたちによる襲撃を常に受けているのだ。 二匹はなおも頼もうとしたが、突如攻めてきた別の群れの野良ゆっくりたちに恐れをなして逃げ出した。 「ゆっくち……れいみゅも…なかまにいれちぇにぇ……いっしょに…にんげんしゃんに……………ごはんしゃん……………」 「まりちゃ……なんでもしゅるのじぇ……おうた………だんしゅ………いっぱい…できるのじぇ………だかりゃ……」 「ごめんにぇ……ありしゅたちで…もうこじきしゃんはいっぱいにゃの…………」 「これいじょうゆっくちがふえたりゃ……ごはんしゃんがなくなりゅって………おとうしゃんがいってたよ………だみぇだよ……」 「ありしゅ…れいみゅ……いこうにぇ……にんげんしゃんに…………おにぇがいしちぇ……ごはんしゃん……もらおうにぇ……」 赤まりさと赤れいむの頼みを、飢えて頬のこけた赤ゆっくりたちは拒絶する。 乞食も満員だった。 ただ人間に慈悲を請うだけの物乞いだが、ゆっくりが安全かつ効率よく乞食をできる場所は限られている。 そこはすべて他の群れの赤ゆっくりによって占拠され、赤れいむと赤まりさを受け入れる余裕はなかった。 ただでさえ少ない人間からの施しは群れのみんなに分配され、一匹の腹を満たすことは到底できない。 そんな状況下で、孤児となった二匹を受け入れる野良ゆっくりがいるはずがない。 飼いゆっくりから餌を恵んでもらう方法は、もはや娼ゆしかない。 運の悪いことに、二匹は売ゆんで稼ぐ群れに出会うことがなかった。 路地裏ですっきりしている飼いゆっくりが、相手の野良ゆっくりにゆっくりフードを払った光景を目にしただけだ。 群れに所属することなく、勝手に売ゆんをして日銭を稼ぐはぐれ売ゆん婦に二匹は堕ちた。 一日ずつ交代で二匹は仕事をする。 朝から晩まで叫び続け、薄汚い赤ゆっくりですっきりする物好きな飼いゆっくりの注意を引こうとする。 赤まりさと赤れいむの姿はサディスティックな欲望をかき立てられるらしく、いやらしい笑みを浮かべた飼いゆっくりが時たま客となった。 二匹のまむまむはほぼ開いたままであり、普段隠れているはずのあにゃるもはっきりと分かる程広げられている。 体格にあまりにも不釣り合いなぺにぺにを受け入れた末路だ。 すっきりさせられれば、嫌でもにんっしんっしてしまう。 赤ゆっくりの体で妊娠すれば、餡子の栄養をすべて実ゆっくりに吸い取られて死ぬことは確実だ。 どう足掻いても、赤まりさと赤れいむに子どもを育てる余裕はない。 実ゆっくりは壁に額を擦りつけて茎を折り、胎生ゆっくりはやはり壁に腹を何度もぶつけて体内で殺す。 汚らわしいゆっくり殺しの罪を、二匹は日常的に行っているのだ。 これが、ゆっくりたちの間で売ゆん婦が嫌われる最大の理由である。 「れいみゅ………れいみゅぅぅぅぅ………まりちゃ…がんばっちぇごはんしゃんをもらうのじぇ……いっちょに…ゆっくちするのじぇ………」 毎日ろくに食事にありつけない二匹の体は、いまだに赤ゆっくりのままである。 それでも、二匹は売ゆん以外で生活できない。 だが、世間はそうやって二匹が生きていくことさえ許さないようだった。 昨日のことだ。 「ゆっ…ぐ…ぢ………ただ…いま…だ…よ…………まり…しゃ………れい…みゅ……かえっちぇ……きぢゃ…………よぉ…………」 「れ…れい…みゅ………?れい…みゅ?……れいみゅぅううううううううううううう!?れいみゅ!れいみゅぅ!ひどいのじぇ!いちゃいいちゃいなのじぇぇぇぇ!!」 「……ゆっぐ………いちゃ…い……よぉ…………いちゃい…いぢゃいぃ………よぉ……おみぇみぇ…あちゃま……まみゅまみゅ…あにゃる……ぜんぶ…いぢゃいぃぃぃ…………」 帰ってきた赤れいむを見て、赤まりさは絶叫した。 一瞬誰が帰ってきたのか分からなかったほど、れいむは痛めつけられていたのだ。 全身が傷だらけで、特に商売道具のまむまむとあにゃるは執拗に傷つけられ小石を詰め込まれていた。 赤まりさの所まで帰ってこられたのが不思議なくらいだ。 赤まりさは誰がそんなひどいことをしたのかと問いただしたが、もはや赤れいむは全身の激痛で朦朧としていて答えは聞けなかった。 今も痛みに泣きながら帰りを待つ赤れいむのためにも、赤まりさは客を取らなければならない。 「かいゆっくちしゃん!まりちゃでちゅっきりちましぇんか!まりちゃでちゅっきりできましゅ!ちゅっきりちたいでしゅよにぇ!」 叫ぶ度に赤まりさの目から涙がこぼれる。 あまりにも堕落した自分の境遇が耐えられない。 すっきりという神聖なゆっくりできる行為を、商売にしている自分はとてつもなくゆっくりしていないとよく分かる。 「おそらのうえのゆっくりぷれいす」にいる両親が悲しんでいるだろうと思うと、赤まりさの餡子は悔しさと悲しさでいっぱいになる。 両親がそろっていて、姉まりさと姉れいむがいて、幸せだった頃のことが夢のようだ。 あの時は毎日が楽しくて、とてもゆっくりした日々が過ぎていった。 辛いことや悲しいこともちょっとだけあったけど、家族そろってがんばれば簡単に切り抜けられた。 そのご褒美に、たくさんのゆっくりが赤まりさたちには与えられていたはずだった。 楽しく両親と一緒にピクニック。 おいしい取れたての草を食べて、デザートにちょっとだけお菓子もある。 れいむはお歌を歌い、まりさはダンスを披露する。 近所のゆっくりや飼いゆっくりと一緒に談笑し、「これからもいっしょにゆっくりしたいね!」と言ってほほ笑み合う。 そんな日々があったはずだ。 本当にあったのだろうか? 毎日繰り返されるゆっくりなどかけらもない辛い日々は、赤まりさの記憶からゆっくりできたもの、かけがえのないものを奪っていった。 今の赤まりさには、何も残っていない。 ただ今日を生きるためだけに、体を売って餌をねだる汚らしい野良ゆっくりに餡子の髄まで染まっていた。 「まりちゃはちゅっきりだいしゅきでしゅ!だれでもいいからちゅっきりちたいでしゅ!いっぱいいっぱいちゅっきりできてゆっくち~!」 「なんなの……このきもちわるいゆっくりは…………」 「すっきりがだいすきだって………おちびちゃんなのに……あたまがおかしいわ………」 「はやくいこうね………きぶんがわるくなっちゃうよ………ゆげぇ………」 道を行く飼いゆっくりたちのほとんどは、まりさの卑しい呼びかけに軽蔑の眼差しを向ける。 赤ゆっくりの癖に、大人のゆっくりにすっきりをねだるのだ。 飼いゆっくりが不気味に思って当然である。 「…………まりしゃ………ゆっくちちていってにぇ…………」 目を血走らせて客を引く赤まりさの前で、一匹の赤れいむが立ち止まった。 哀れな赤まりさの姿を見て、赤れいむは小さな眉を寄せる。 (ゆわあぁぁ………きれいな…れいみゅなのじぇ…………いいにおいがしゅるのじぇ……しゅごく……ゆっくちちてるのじぇぇぇ…………) 赤まりさはしばし自分の仕事を忘れて、その赤れいむに見入ってしまった。 飼いゆっくりなのは一目瞭然だ。 真っ赤なリボンにはほつれや染みなど一つもなく、親に舐めて綺麗にしてもらっているのがよく分かる。 栄養状態のいい、ふっくらとした頬からは、ほんのりと甘い匂いが漂ってくる。 真っ黒な髪の毛とつぶらな瞳。 何から何まで惨めな赤まりさとはかけ離れた、リッチな赤れいむが赤れいむを見ていた。 「おちびちゃん?どうしたの?なにかあったの?」 赤れいむが立ち止まったのを、側にいた親れいむが気づいた。 「おかあしゃん……このまりしゃ…どうちて……しゅっきりちたいっていってりゅの?」 赤れいむの質問で、初めて親れいむは赤まりさの存在を認めた。 じろりと成体のゆっくりににらまれ、赤まりさは「ゆぴっ!」と悲鳴を上げて縮こまる。 親れいむはしばし赤まりさを見ていたが、「孤児のまりさ」と「すっきりしたいと言っている」という語がようやく頭で結び付いたらしい。 親れいむの表情が急変した。 「おちびちゃん!そんなゆっくりにかかわっちゃだめだよ!よごれちゃうよ!きたないよ!びょうきがうつっちゃうよ!ゆっくりできなくなるよ!」 露骨な嫌悪だった。 赤まりさの顔に、親れいむの口から吐かれる唾と罵声との両方がまともに浴びせられる。 汚れる。汚い。病気がうつる。ゆっくりできなくなる。 赤まりさの心に、深い傷がざくざくと刻まれていく。 お前なんかいなくなれ。お前がいるとゆっくりできない。お前なんかゆっくりする価値がない。 赤まりさは声も出せずに、目から涙をこぼして震えた。 一言一言が、赤まりさの餡子を痛めつける。 徹底した罵倒に、赤まりさは物理的に痛めつけられているかのような反応をする。 「ゆぁ……………………わかっちゃよ…………………………」 赤れいむは悲しそうな顔で赤まりさを見ると、身を翻して跳ねていった。 赤まりさはその綺麗な後ろ姿を、涙で潤んだ目で追うことしかできない。 一緒にほっぺたをくっつけて「しゅーりしゅーり!」してみたかった。 ちょっとだけ赤れいむに自分の顔を「ぺーりょぺーりょ!」してもらいたかった。 あんなに素敵な赤れいむとそれができたら、どんなにゆっくりできただろう。 せめて、ほんの少しだけお話がしたかった。 言葉を交わして、最後に「ゆっくりしていってね!」って言って欲しかった。 できれば、辛い今の状況を分かってもらって、慰めてもらいたかった。 本音を言うなら、自分と赤れいむを家に連れて行ってもらって、一緒に飼いゆっくりになりたかった。 そうしてもらえたら、どんなにゆっくりした気持ちになれただろう。 そんな赤まりさの小さな望みは、すべてぶち壊された。 触ってもらえるはずがない。 赤まりさの外見は赤れいむとはかけ離れた、生きたうんうんのようなものなのだ。 お話しできるはずがない。 赤まりさはただの惨めな野良ゆっくりで、赤れいむは貴族の令嬢とでも言うべき飼いゆっくりなのだ。 慰めてもらえる?身の程をわきまえて欲しい。 赤まりさは、野良ゆっくりでさえ軽蔑する、すっきりを売り物にした最下層の売ゆん婦なのだ。 ましてや、売ゆん婦の分際で飼いゆっくりにしてもらいたいとは。 赤れいむの親が罵倒するのも無理はない。 ちょっとでも仏心を見せれば、ゆっくりはすぐにつけあがる。 こんなまむまむもあにゃるも開きっぱなしの吐き気がするゆっくりを家に連れて帰ったら、飼いゆっくりの方が捨てられかねない。 赤まりさは赤れいむとその親にとっては、ただの不潔な疫病神でしかないのだ。 「にどとおちびちゃんにこえをかけないでね!すっきりがだいすきなへんたいゆっくりなんか、おちびちゃんはだいきらいだよっ!いますぐしんでいいよっ!」 親れいむはまだ名残惜しそうに赤れいむを見ている赤まりさに、とどめの一言を浴びせてから背を向けた。 一方的に惚れて、赤れいむに付きまとうようになっては困る。 はっきりと近寄らないように釘を刺したのだ。 それはまだ幼い赤まりさの心に、癒しようのない傷を作るのに十分すぎるものだった。 「ゆぐっ……ゆえぇ……まりちゃだって…まりちゃだってぇ……こんにゃの…いやなのじぇ………ゆぇぇぇぇぇん……………」 二匹がいなくなると、赤まりさは泣きじゃくった。 ただひたすら、惨めで悲しかった。 ささやかな幸せさえも味わえない自分の境遇が、悔しくて仕方がなかった。 目の前でゆっくりした赤れいむを見たことと、親れいむに罵られたのがさらに惨めさを倍増させる。 泣き顔を誰かに見られるのが恥ずかしく、赤まりさは帽子の中に潜り込むかのようにして顔を隠す。 こんな無様な自分を、誰にも見られたくなかった。 できることなら、両親にいっぱい慰めてもらいたかった。 ぺーろぺーろしてすーりすーりして、あったかいほっぺたに「ゆんっ♪」とくっついていっぱい甘えたかった。 そうすれば、こんな悲しみなど簡単に吹き飛ばせたことだろう。 今の赤まりさには、慰めてもらえる相手など誰もいない。 商売を中断して帽子を涙で濡らす赤まりさの耳に、なにかが地面にぶつかる音がした。 「ゆっ…ゆぅ……ゆぐぅ…………ゆぇぇ…………?」 ありもしない鼻をすすり、赤まりさはなにかが近づいてきたのかと帽子の中から顔を出した。 甘くて食欲をそそる匂いが漂ってきた。 赤まりさのお腹が大きな音を立てて鳴った。 それまで悲しさと恥ずかしさとで忘れていた空腹が、一気に押し寄せてくる。 思えば、昨日は保存食として取っておいた、カビのびっしり生えたクッキーを半分かじっただけだ。 「ゆっっ!ごはんしゃん!ごはんしゃんなのじぇ!」 赤まりさは涙を忘れて匂いの元にぴょんぴょん跳ねて近づいた。 その茶色い固形物は、ゆっくりフードと呼ばれている。 原料は加工場で大量生産されるゆっくりであり、ゆっくりの好む甘味が量を調整されて含まれている。 あまり甘すぎると、他の食べ物を受け付けなくなってしまうからだ。 保存が利き、持ち歩きも容易で、しかもほとんどのゆっくりにとって好物となる。 この街のゆっくりにとって、ゆっくりフードは主食であると同時に通貨になりつつある。 いまだに雑草をほとんど食べられない野良ゆっくりにとって、ゆっくりフードは共通して欲しがるものなのだ。 一瞬目を輝かせてゆっくりフードに噛み付こうとした赤まりさだったが、動きが止まった。 のろのろと口を閉じ、暗い表情になる。 そこには他のゆっくりに対する怯えと、痛みに対する恐怖がはっきりと表れていた。 仕事だ。 これは前払いの料金だ。 自分はすっきりのために買われたのだ。 「ゆぅ……い、いらっしゃいましぇ……なのじぇ。まりちゃをおかいあげ……ありがとうございましゅなのじぇ…………」 下手糞な口上と共に、赤まりさは不格好におじぎをする。 目を上げた赤まりさの顔が、さらなる恐怖で引きつった。 そこにいるのは成体のありすだった。 髪には立派な金バッジがついている。 これまでの商売で、赤まりさは嫌と言うほど思い知らされた。 ありすは性欲がゆっくりの中で一番強い。 大事なまむまむは、ありすのぺにぺにでめちゃくちゃにされるだろう。 もしかしたら、あにゃるにもぺにぺにを突っ込まれて裂かれるかもしれない。 今日も、激しい痛みと不快感に耐えなくてはいけないのだ。 命の危機さえ感じても、赤まりさはありすを拒否できない。 「ま…まみゅまみゅ……でしゅか……?しょれとも……あにゃる……でしゅか?」 赤まりさははがたがた震えつつも、仰向けにひっくり返った ありすに、自分のまむまむとあにゃるを隅から隅まで見せているのだ。 自分のしていることの惨めさと恥ずかしさで、赤まりさの目に涙が浮かぶ。 しかしありすは、差し出されたまむまむもあにゃるも手を出さなかった。 「おちびちゃん。ありすはどちらもいらないわ。これはあなたにあげるわよ」 「ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」 「かわいそうに。おとうさんもおかあさんもいないのね。これをたべてすこしはゆっくりしなさい」 赤まりさは耳を疑った。 こんなにおいしいものを、自分にくれるとありすは言ったのか。 無料で、何も支払わずに、美味しくて甘いゆっくりフードを食べていいのか。 痛い思いも気持ち悪い思いも、恥ずかしい思いもしなくて今日のご飯が手に入るのか。 みるみるうちに赤まりさの両目に涙が溢れ出し、それは嗚咽と一緒になって流れ出した。 「あ…あ……あああああ……ありがとうごじゃいましゅうぅぅぅううううううう!ゆっくちできましゅ!ゆっくち!ゆっくち!ゆっくちできりゅのじぇぇぇぇ!」 わんわん泣く赤まりさ。 その号泣は今までのような絶望にうちひしがれたものではなく、歓喜と感謝で満ちたうれし泣きになっていた。 まるで両親と再会できたかのように赤まりさは泣く。 久しぶりに、赤まりさの餡子にゆっくりが戻ってきた。 一通り赤まりさが泣き終えると、ようやく金バッジの飼いありすは口を開いた。 口調もゆっくりとしていて、いかにありすがゆっくりした環境にいるのかを示している。 「ありすはね……あしたひっこすのよ。おねえさんといっしょに、しらないまちにいくわ」 それまでゆっくりフードとありすとを見比べて、にこにこしていた赤まりさの顔が曇る。 浅ましい話だが、赤まりさはこれからもありすがゆっくりフードを定期的にくれないだろうかと期待していたのだ。 もしそうしてくれるなら、もう売ゆんのような商売をしないで済む。 赤れいむと一緒に、食べていく心配もしないでゆっくりできる。 もしかしたら、うまくありすに口利きを頼めば飼いゆっくりにしてもらえるかもしれない。 たった数分だけの邂逅で、赤まりさの思考はここまで飛躍していたから恐ろしい。 ちょっとした慈悲でゆっくりフードを恵んでもらえたのに、いつの間にか飼いゆっくりになれるのではと期待しているのだ。 赤まりさの心境を調子に乗っていると断じるのは簡単だが、それほどまでに赤まりさはゆっくりからかけ離れた生活を強いられていたのだ。 しかし、やはり赤まりさの思考は調子に乗っていたと言えるだろう。 「ゆぅ……おねえしゃん……もうあえないのじぇ…………?」 「そうよ。このまちももうみおさめ。だから、おせわになったのらのゆっくりたちにおわかれをいってあるいてたのよ」 ありすは地べたにはいつくばる赤まりさから視線を移し、街の雑踏を見つめた。 この街は希有な街だった。 人とゆっくり、飼いゆっくりと野良ゆっくりが共存したゆっくりした場所だったはずだ。 今この街を訪れたゆっくりにその話をしても、到底信じないことだろう。 貴族のように振る舞う飼いゆっくりと、飼いゆっくりを顧客に何とかしてゆっくりフードを手に入れようと画策する野良ゆっくり。 集団自殺を生き残った野良ゆっくりは、驚くべき早さで人間を真似た経済活動を行いつつある。 かつては仲良くゆっくりするついでに、お礼としてゆっくりフードは与えられていた。 今では、飼いゆっくりと野良ゆっくりはサービスを受ける側と与える側とに二分された。 一度は市民の間でゆっくりを駆除する話も持ち上がったが、結局集団自殺によってうやむやになった。 ゆっくりの数が激減したことだし、わざわざ予算を割いて野良を駆除する必要もないだろう。 そう判断した人々は、ゆっくりに対する態度を以前と変えることはなかった。 ありすの目は、かつてのゆっくりした街を懐かしむかのようだった。 「それじゃあ、ありすはもういくわね。さようなら、おちびちゃん」 ありすは舌でゆっくりフードの塊を赤まりさに押しやり、きびすを返した。 道路の端を歩き、きちんと人間の歩行の邪魔にならないようにしている。 「さようなら……なのじぇ。おねえしゃん……ゆっくちちていってにぇ……」 赤まりさは感謝と羨望の混じった視線で、ゆっくりした金バッジのありすを見送った。 あのありすと自分や傷ついた赤れいむが、同じゆっくりだとはとても思えなかった。 別世界にいるゆっくりの、別世界の生活を見せつけられた気分だった。 「れいみゅ……いっぱい……きょうはおなかいっぱい……ごはんしゃんたべられるのじぇ………」 しかし、赤まりさは惨めさに押し潰されることはなかった。 目の前には、ありすが振る舞ってくれたゆっくりフードがいっぱいある。 約一週間の稼ぎに匹敵する量だ。 これだけあれば、しばらくの間痛みの伴う売ゆんをしないでもゆっくりできる。 傷ついた赤れいむも、いっぱい食べてゆっくりすれば傷も治ることだろう。 ほんのわずかな幸福を、赤まりさは味わっていた。 ささやかでも、ここにはゆっくりフードという確かな形を持った幸せがある。 それは赤まりさのものだ。ありすがくれた、赤まりさたちだけの幸福だ。 赤まりさが、小さな帽子にいっぱいのゆっくりフードを入れようとしたその時。 「おい、そこのちびゆっくり」 「だれにことわって、ばいゆんをしているのかしら」 「ちゃんと、おさにほうこくしたよね?そうだよね?」 赤まりさのささやかな幸福は、あっさりと踏みにじられた。 並んでいるのはまりさ、ぱちゅりー、れいむ。 人間の目から見ればただの薄汚れた野良ゆっくりだが、赤まりさからすればそうではない。 三匹のゆっくりの全身から放たれる、獰猛な気配。 「ゆっ!ゆあっ!まりっ!まりちゃ!まりちゃは!ゆっくち!まりちゃ!なのじぇ!なのじぇええ!ゆんやああっ!ゆぴゃっ!ゆっぴゃぁああああ!」 道を歩いていて、刑務所帰りのヤクザの三人組に因縁を付けられたようなものだ。 これが恐くないはずがない。 赤まりさはわけの分からないことを叫び、下半身からしーしーを漏らしてその場を跳ね回った。 「そんなことをきいてるんじゃないのぜ」 「むきゅ。こんらんしているようね」 両目をぐるぐる回してあらぬ方向を見て叫ぶ赤まりさは、発狂したかのように見える。 単に、あまりの恐ろしさにどうしていいか分からないで混乱しているだけだ。 まりさとぱちゅりーは、無様な赤まりさを見てため息をついた。 気が短かったのはれいむだった。 「ちょっとうるさいよ。しずかにしようね!」 「びゅぎぇぇっっっ!」 恐慌状態の赤まりさの叫び声としーしーが気に食わなかったれいむは、もみあげで赤まりさの横っ面をひっぱたいた。 縄張り争いで鍛えられたれいむのびんたは、そこらの野良ゆっくりのびんたとはワケが違う。 ひとたまりもなく赤まりさは吹っ飛び、壁に頭をぶつける。 「い゙ぃ゙っ゙!いぢゃいぃっ!いぢゃいのじぇぇぇぇぇぇ!」 地面に落下した赤まりさは、顔中を口にしてわんわんと泣き出した。 突然の暴力に、赤まりさのデリケートな心は耐えられない。 そのかん高い泣き声がいらついたようだ。 「ゆぁん!?だからなんだっていうんだぜ!おもてにでるのぜ?」 一歩前に出たまりさが、声音を低くして恫喝する。 「ゆぴぃぃいいい!」 傷だらけの顔を突きつけられ、あっという間に赤まりさは泣き止んだ。 あまりの恐さに、ひきつけを起こしたかのように硬直する。 歯をむき出して固まった上半身とは裏腹に、ちょろちょろとしーしーがまだ漏れていて地面を濡らした。 これでようやく振り出しに戻った。 一呼吸置いて、三匹の中で一番温厚そうなぱちゅりーが口火を切る。 「はなしをもとにもどすわ。まりさ、あなたうちのおさをしってる?」 ぱちゅりーの言葉に、すぐに苛立たしげなれいむが食いついた。 「おさのれいむさまをしらないわけないよね!そうだよね!」 「ちゃんとれいむさまにあって、ばいゆんのほうこくはしているのぜ?」 有無を言わさぬ口調に、赤まりさはさらに怯えた。 何よりも恐ろしいことに、赤まりさには三匹の野良ゆっくりが何を言っているのかまるで分からない。 長。れいむ様。 どちらも初耳だ。 「しらなかったら、ただじゃおかないのぜ。かってにうちのなわばりでしょうばいして、はいそうですかとみのがせるわけないんだぜ」 「むきゅう!おちびちゃんだからってゆるせないわね。これはせいっさいっがひつようかしら?」 「どうなのかな?はやくこたえてね!れいむたちはいそがしいんだよ!」 赤まりさと赤れいむはどの群れにも属していない。 両親のいない孤児ゆっくりなど何の利益も上げないと、どこの群れでも判断されたからだ。 だから二匹は、自分たちだけで売ゆんをしていたもぐりだ。 この三匹にとっては、飼いゆっくりからの貴重なゆっくりフードの売り上げをくすねる生意気な餓鬼でしかない。 「ゆっ……ゆわぁ……ゆわぁあぁ………ゆあぁあああぁぁああぁぁ………」 三匹の野良ゆっくりの脅しに怯える赤まりさ。 下半身からはいまだにしーしーが漏れ、赤まりさの足元に小さな水たまりを作っている。 さっきまでの幸福は消し飛び、恐怖しかない。 答えようによってはただじゃおかない。絶対に二度とゆっくりさせない。 その迫力に赤まりさはがたがた震えつつも、ぎゅっと目を閉じた。 瞼の裏に、ぼろぼろになって帰りを待つ赤れいむの姿が浮かんで消えた。 (れいみゅ……れいみゅ!れいみゅぅぅぅうう!まりちゃがんばりゅのじぇ!じぇったい!じぇったい!ゆっくちふーどをもってかえりゅのじぇ!) 赤まりさは心の中で誓った。 何としてでも、ゆっくりフードを持っていかれるわけにはいかない。 これは赤まりさと赤れいむのものだ。 絶対に、これを守り抜いてみせる。 赤まりさは固い決意を胸に目を見開き叫んだ。 「し……し……しってるのじぇええええええええ!ほうこくちたのじぇぇぇええええ!」 赤まりさは大嘘をついた。 れいむ様なんて長のことは知らない。売ゆんの報告もしてないし、代金の一部を収めてもいない。 それでも、嘘をついてごまかしてみせる。 一世一代の賭けに出たのだ。 下半身を引き締めて何とかしーしーを止め、赤まりさは潤む目で野良ゆっくりたちを見返した。 「ゆあっ!そうだったのぜ。だったらまりさたちのおなかまなのぜ!おちび、おどかしてわるかったのぜ」 「むきゅー。ごめんなさいね。おなじむれならぱちぇとまりさはかぞくみたいなものよ」 「うたがってわるかったよ。ゆっくりしてなくてごめんねっ!なぐったりしてれいむはゆっくりしてなかったよ!」 赤まりさの嘘を、三匹は信じてくれたようだ。 ころっと態度が180度変わる。 たちまち三匹は、まるで旧知の友だちのように赤まりさに話しかける。 まりさとぱちゅりーはすりすりし、れいむに至っては謝ってからもみあげで赤まりさの帽子を撫でることまでする。 「べ、べつに……いいのじぇ…………。まりちゃ……へいきなのじぇ…………」 「ゆっゆー!おちびはちいさいのにどきょうがあるのぜ。まりさきにいったのぜ!」 「まりさ!またこぶんをふやすつもりなの?ちょっとふやしすぎよ!」 「いいのぜいいのぜ。まもるこぶんがいればまりさはもっとゆっくりできるんだぜ!」 「まりさはゆっくりしてるよ!さすがだね。れいむもがんばってこぶんをふやすよ!」 「ゆぅ………………」 三匹の野良ゆっくりは、すっかり警戒を解いたように見える。 赤まりさはほんの少しだけ、三匹が羨ましかった。 自分たちは惨めに地べたをはいずり回り、その日の食事と引き替えに無理矢理すっきりさせられる。 でも、この三匹はゆっくりしている。 なかよしのように見えるし、何よりとっても強そうだ。 赤まりさは自分の無力が恨めしかった。 無力、ということで気づいた。 家に帰らなくてはいけない。 今のうちに、まだ野良ゆっくりたちがゆっくりしている間に、ここから逃げなくてはいけない。 それに気づくと、赤まりさの心に恐怖が蘇った。 三匹の横をすり抜けて帰るのが、とてつもなく恐ろしい。 「もっ、もっ、もう、いいのじぇ?いいの……じぇ?ま、まりちゃ、もう、おうち!おうちかえりゅ!かえりゅのじぇ!」 大あわてでゆっくりフードをかき集め、何度もこぼしながらも帽子に収める。 三匹の視線が自分に向けられていることが分かり、赤まりさは饅頭皮にじっとりと甘い冷や汗をかく。 かちかち歯を鳴らして赤まりさは顔を上げると、三匹がじっとしているのをいいことにダッシュで脇をすり抜けた。 「ま、まりっ!まりちゃは、さ、さ、さよならなのじぇ!ゆっくち、ちていってにぇ!お、おうちかえりゅのじぇぇ!」 やけくそに叫んでまりさとすれ違おうとした時だった。 「ちょっとまつのぜ、おちび!」 「ゆぴっ!」 有無を言わさぬ語調に、赤まりさは硬直した。 まりさがこちらを見ている。 そのゆっくりしていない目と、赤まりさの目があった。 「べつにたいしたようじじゃないんだぜ。ただ、ひとつききたいことがあるんだぜ」 ずり、ずり、と隣のぱちゅりーとれいむが動いた。 巧みな動きで、赤まりさの逃走経路を塞ぐ。 自然と、赤まりさは壁を背にした形を取らされた。 最初の詰問の時と同じ配置になる。 「むきゅきゅ。これくらい、おなじむれのゆっくりならとうぜんしっていることよ」 「ひとつきくけど、れいむさまのおしえてくれたあいことば、いってみてね!」 合い言葉。 赤まりさの目の前が真っ白になった。 知らない。そんなこと知るわけがない。 「かんたんなんだぜ。おちびみたいなあかゆっくりでもすぐにおぼえられたんだぜ」 「そうよ。しっかりといのちがけでおぼえたから、わすれるわけないわ」 「あいことばがいえないはずないよね。れいむさまのむれのゆっくりなんだから。そうだよね!?」 忘れた、とは言わせない三匹の連携。 忘れるわけがない、と先んじて言われてしまえば「わすれちゃったのじぇ」と言い逃れできない。 たとえそう言っても、それは知らないことと同じだ。 「ゆぁぁ……ゆぁぁ…………ゆぁあああああああああああ!!」 今度こそ、赤まりさはどうしようもなかった。 知らないものは知らない。 どう足掻いても、群れの合い言葉とおぼしき言葉は赤まりさの餡子の中にはなかった。 謝らなくてはいけない。 勝手に商売したこと。 三匹を騙したこと。 その両方を、赤まりさは謝罪しなくてはいけない。 「ごめんなしゃい!ごめんなぢゃい!ごめんなぢゃぁぁああああああい!うそでしゅ!まりちゃうそついてまちた!ぜんぶうそでしゅぅううう! しりましぇん!れいみゅしゃましりまぢぇん!あいことばしりましぇん!ほうこくちてましぇん!かってにおしごとちてまちた! ごめんなぢゃい!ごめんなぢゃいなのじぇ!ごめんなぢゃいなのじぇえええええ!まりちゃしらなかったんでしゅ!しらなかったのじぇええええ!」 赤まりさは恐怖で滝のように涙を流しながら、顔を地面に擦りつけて土下座した。 土下座は、両親が健在の頃何度もした。 道行く人間にご飯をもらうために、プライドをすべて捨てて必死にすがるための方法。 赤まりさはそれとまったく同じようにして、三匹の野良ゆっくりに謝った。 「やれやれなんだぜ。そんなにあやまらなくてもいいんだぜ」 「そうよ。まちがいはだれにでもあるんだから。きにしなくていいわ」 「だいじょうぶだよ!れいむたちはおこってないからね!ゆっくりしていいよ」 懸命の土下座と謝罪の言葉がうまくいったのか。 罵声が聞こえてくるものとばかり思っていた赤まりさは、意外な言葉を聞いた。 謝らなくてもいい。気にしなくていい。ゆっくりしていい。 本当だろうか。 何て優しいゆっくりたちなのだろう。 「ゆぐっ……ゆぐえぇ…………ごめんなしゃい…ごめんなしゃいなのじぇ…………」 ぐずりながら顔を上げる赤まりさ。 その顔が引きつった。 ちゅっちゅをする時くらいに、れいむが顔を近づけていたのだ。 その顔はまったくゆっくりしていない。 れいむの目は、赤まりさに対する怒りで燃えていた。 赤まりさは悟った。 自分は、絶対にしてはいけないことをしてしまったのだ。 それも二つも。 勝手に、知らない群れの縄張りで商売をしたこと。 その群れのゆっくりを騙して、その場から逃げようとしたこと。 これから自分は制裁されるのだ。 ゆっくりできないことをした悪いゆっくりとして、いっぱい痛いことをされるのだ。 赤まりさの目から、ぽろりと大粒の涙がこぼれた。 「なんていうとおもってたの?れいむさまをなめきったこのうすぎたないねずみさんのうんうんふぜいがなまいきなんだよ」 れいむはもみあげを振り下ろした。 赤まりさは顔から地面に叩きつけられる。 「ぴぃっっぎぃぃぃ…………!」 それは、凄惨な制裁の開幕を告げるのろしだった。 (続く)
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澪「りつ」 律「ん?」 律「どした?みお~」 澪「今日さ」 律「うん」 澪「・・・・・てっ、・・・ぶくろ」 律「手袋?」 澪「う、うん。その、・・・・手袋わすれたんだ・・・」 律「・・・・あー、ほんとだ。手袋してないな、みお」 律「いつもしてるのに」 澪「・・・・うん」 律「・・・・で?」 澪「え・・・っと・・・・」 律「ん?なんだよ。あぁ、私の手袋かしてってこと?」 澪「!!・・・・あ、そ、その・・・・ちがくて・・・」 律「えっ・・・・じゃあなんだよ」 澪「わっ、・・・・笑わないで聞いてくれるか?」 律「?」 澪「手・・・・つながない?」 律「・・・・はい?」 澪「てか・・・・手、つないで?」 律「・・・・なんで?」 澪「手袋・・・・忘れたから・・・・・」 律「・・・・わざと?」 澪「っ!?わ、わざとじゃないっ!!」 律「ふーん」 澪「・・・・・」 律「・・・・・いいよ」 澪「ほっ、ほんとか!?」 律「なにはしゃいじゃってんの」ケラケラ 澪「べっ、別にはしゃいでなんか・・・・!!!」 律「ほら」スッ 澪「・・・・・!!」 律「ん?どったの?つなぐんじゃないの?」 澪「・・・・・つなぐ」 律「ん」 律「わっ!!みお、手つめたっ!!!」 澪「手袋・・・わすれたから・・・・」 律「ったく・・・・わすれんなよ・・・・」 澪「めんぼくない」 律「・・・・・」テクテク 澪「・・・・・」テクテク 律「なぁ」 澪「ん?」 律「これいつまで手つないでればいいの?」 律「そろそろ学校の人がたくさん通る道なんだけど・・・」 澪「・・・・あとちょっとだけ」 律「・・・・わかった」 澪「あのさ・・・・」 律「ん?」 澪「4月から・・・・梓・・・・大丈夫かな?」 律「さぁ・・・」 澪「さぁって・・・・おまえ・・・・」 律「先のことなんて心配したって仕方ないよ・・・・」 澪「でも・・・・」 律「なるようにしかならないさ」 律「それに」 澪「それに?」 律「私たちが1年のときとはまったく今は違うだろ?」 澪「・・・・ちがうって?」 律「あのときは、ほんとうになにもなかった。ほんとうに1からのスタートだった」 律「部員を集めて、顧問を確保して。唯のためにギターを買って」 澪「・・・・」 律「全部、私ら4人で手探りしてきたな」ニッシッシ 澪「・・・うん」 律「でもあの頃はあの頃で、本当に楽しかったよ」 律「梓はもちろん、1人になっちゃうけど、でも、私らほどなにもないわけじゃない」 澪「・・・・」 律「あいつには技術があるし、さわちゃんもいるし。トンちゃんだっている」 律「そしてなにより、私たちとの思い出と、心から信頼できる友達がいる」 澪「ともだち・・・・」 律「私と澪みたいにさ」 澪「私と・・・・律みたいに・・・・」 律「そっ!!」 律「だから、大丈夫」 澪「大丈夫・・・・」 澪「大丈夫?」 律「大丈夫」 澪「そっか・・・・」 律「澪は優しいな」 澪「んなっ!?い、いきなりなにいうんだよ」 律「別に。思ったことを言ったまでです」 澪「なんだよ・・・・それ・・・・」 律「まぁまぁ。さて、そろそろ手はなしていいか?」 澪「あ・・・・。・・・・うん」 パッ 律「ちょっとはあったまった?」 澪「え?」 律「左手」 澪「あぁ・・・・うん。あったまったよ」 澪「ありがとう」 律「じゃあ、さめないうちに鞄につっこんである手袋をしなさい」 澪「」 澪「・・・・・なんでしってるの?」 律「ん?なにを?」 澪「・・・・手袋・・・・忘れてないって・・・・・」 律「・・・・だって」 澪「・・・・・」 律「かばんから見えてるもん」 澪「」 澪「・・・・」 律「ほら、なにぼーっとしてんだ。とりあえず手袋しろよ」 澪「あっ、う、うん・・・・」ガサガサ 澪「・・・・手袋した」 律「うん。しってる」 澪「いつから見えてた?」 律「最初から・・・・」 澪「・・・・そっか」 澪「・・・・梓に、ごめんって言っといて・・・・」 律「別に・・・・言わないでいいだろ、こんなこと・・・・」 律「言う必要がない」 澪「・・・・怒ってる?」 律「え?なんで?」 澪「いや・・・ちょっと・・・怒ってるのかなって・・・・思った」 律「・・・・・」 律「はぁ・・・・」 律「怒ってないから・・・もうよけいなこと気にすんなよ」ニコっ 澪「うん・・・ごめん・・・・」 律「謝るのもなし!」 澪「・・・・ごめんね?」 律「だから、あやまんなって!!」 澪「・・・・うん」 律「・・・・・」 律「なぁ、澪」 澪「なに?」 律「いつだったかな・・・中学生のときかな・・・・」 澪「なにがだ?」 律「四葉のクローバーの話、してくれたよな?」 澪「四葉の・・・・?」 律「ほら、『四葉のクローバーを探すとき、三つ葉のクローバーを踏んではならない 幸せはそのようにして探すものではない』ってやつ」 律「あれ、私に教えてくれたのって・・・・澪だよな?」 澪「あぁ・・・・。それか。うん。私が律に教えたけど・・・・」 澪「それがどうかした・・・?」 律「・・・・いや、なんでもない」 澪「そっか・・・」 律「うん・・・・」 澪「・・・・四葉のクローバーとか、最近探してないなぁ・・・・」 律「そうか」 澪「うん・・・・律は、探した?」 律「・・・・うん、探した」 澪「こんな寒い季節に?」 律「いや、探したのは半年くらい前」 澪「そっか・・・」 澪「・・・・見つかった?」 律「なにが?」 澪「四葉のクローバー」 律「・・・・・」 律「・・・・・・うん」 律「・・・・・・みつけた」 律「・・・・・そのときさ」 澪「うん」 律「四葉がすんごく欲しくてたまらなくてさ・・・・」 澪「どして?」 律「・・・・よくわかんない」 律「そういうときってない?」 澪「そういうときって?」 律「なんか、無性に『それがほしい!!』ってとき」 澪「・・・・・・」 澪「・・・・・ある」 律「ん」 律「そんな気分だったんだ。だから一生懸命探した」 澪「そっか」 澪「・・・・」 澪「・・・・律は」 律「ん?」 澪「その四葉のクローバー見つけて、幸せになれた?」 律「・・・・・」 律「・・・・なっ」 律「なれたよ」 律「・・・・うん、幸せになれた」 律「今、すっごい幸せ」 澪「そっか・・・・」 澪「それは・・・・、よかったな」 律「うん・・・・」 澪「ほんとによかった」ニッコリ 律「・・・・・」 律「・・・・・でも」 澪「ん?」 律「・・・・・でも、な」 律「四葉を摘むために・・・・たくさん踏んづけちゃたんだ・・・三つ葉」 澪「・・・・そっか」 律「・・・・」 澪「・・・・・律はそのことをずっと気にしてるの?」 律「・・・・」 澪「・・・・」 律「・・・・多分、そうなんだと思う」 澪「そっかぁ・・・・」 律「・・・・」 澪「りつ」 律「・・・・ん?」 澪「きっと、三つ葉は大丈夫だからさ、気にすることないよ」 律「えっ・・・・」 澪「三つ葉は摘まなかったんでしょ?」 律「・・・・うん。摘まなかった」 澪「なら、三つ葉はまたそこに生えるよ」 澪「あんなに細くてもさ、三つ葉って強いんだ」 澪「どんなにどんなに踏み潰されても、毎年必ず生えるんだよ。同じところに」 律「・・・・」 澪「だから、大丈夫」 律「そっか・・・同じところに生えるのか」 澪「うん、そうだぞ」 律「そいつは・・・・すごいな・・・・」 澪「・・・・」 澪「りつ」 律「ん?なんだ?」 澪「いや・・・・なんでもない」 律「そっか」 律「・・・・そういえば、中学生のときにさっきの言葉、教えてくれてありがとうな」 澪「うん。いいよ」 律「ん。もう学校つくな~~。今日は英語があるから嫌だわ」ハハハ 澪「・・・・」 澪「・・・・あの」 律「・・・ん?」 澪「・・・・・こんど、また、手、つないでもいい?」 律「・・・・・」 律「・・・・・」 律「・・・・・こっそりで、いいなら・・・・・」 澪「・・・・・うん。それでいい。というか・・・・」 澪「そうじゃないと・・・・・ダメだもんね」 律「・・・・・」 澪「いこ。ほら、きっと教室でムギと唯が待ってる」 律「ん・・・・」 澪「りつ」 律「ん?」 澪「・・・・ごめんね?」 律「・・・・・」 澪「でも、ありがと」 律「・・・・うん」 律「みお」 澪「なんだ?りつ」 律「三つ葉は摘まないよ」 律「絶対」 澪「・・・・そっか」 澪「ありがと・・・・りつ」 律「・・・・うん」 おわり 2 ※律梓
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ゆっくり小説 みなさん、ゆっくりばかりの街と言ったらどんな所を想像しますか。 え?やっぱり町に入ったらゆっくりが皆で『ゆっくりしていってね!!!』と出迎えてくれて。 皆でゆっくり出来る素敵な場所何じゃないかって? なるほど、解りました。 取りあえず、鼻血を拭いて落ち着いて座ってください。 しかし、今回舞台になる場所はそんな素敵な所じゃありません。 ここも、かつては全てのゆっくりがゆっくりできる素敵な町でした。 しかし・・・・あるゆっくりが台頭したことにより、それも今は昔と相成りました。 そのゆっくりの名は・・・胴体付きのゆっくり。 彼らの持つ優れた身体能力と、10本の指から生み出す素晴らしい技術の力によって 瞬く間に町は発展していきました。 ・・・しかし、その凄まじい発展の代償として、生まれたものがありました。 それは、胴無しのゆっくり達との確執。 胴付きゆっくりたちは、手も足もない胴無しのゆっくり達を見下すようになって行ったのです。 結果として、その町では胴付きゆっくり達は我が物顔でゆっくりし、 胴なしゆっくりは蔑ろにされるようになって行きました。 さてさて、そんなゆっくり達の街で暮らす変り種の胴なしゆっくりが一人、 この物語はそのゆっくりが繰り広げる真のゆっくりの括劇譚。 御用とお急ぎで無い方は、ゆっくりと見て行ってくださいませ。 ・・・ああそれとこれはお客様への忠告。 この小説は『銀魂』のパロディです。 性格の悪いゆっくりも出てきますし、 酷い目に合うゆっくりもでてきます、 って言うかたぶんロクなゆっくりが居ません。 その手のネタに抵抗がある方は席をお立ちになって出て行ってください。 う~☆~ ゆぶき町 大通り。 す~やすやしない町として有名なこの町にある一軒のスナック。 そのスナックの外に取り付けられた階段をピョンピョンと登るゆっくりが一匹。 ピンク色の帽子を被り、背中には二対のこうもりの様な羽が生えている。 しかし、この羽は空を飛ぶためのものではない。 一部の胴なしゆっくりたちは手足の代わりとして、もみ上げやお下げ、リボンで物を掴んだり食べたりする。 このゆっくりの羽もそう言った役割を果たす物だ。 「う~う~♪うぁっうぁっ♪」 鼻歌を歌って羽でリズムを取りながら階段を登るこのゆっくり。 その名をれみりゃと言った。 そうこうしている内にれみりゃは階段を上りきり、 ガラス戸の前に立っていた。 このガラス戸の向こうがれみりゃの職場だ。 「う~てゐさ~ん!ゆっくりおはよう何だど~。」 れみりゃは羽をガラス戸の取っ手に引っ掛けると、そのまま戸をあけて大声で挨拶した。 その時れみりゃが見たものは! 「・・・・さぁ、ゆっくりと私が隠していたどんべえの事を白状してもらおうか!」 「おぃいい?何の事ですか?私のログには何もないんだが。」 何だか険悪なムードでにらみ合う二匹のゆっくりの姿だった。 一方は黒い髪と白いウサ耳をつけた、いかにも胡散臭そうな顔をしている胴なしゆっくり。 もう一方は青い髪と桃付き帽子が特徴の、ふてぶてしい顔が特徴の胴付きゆっくり。 「・・・てゐさん、てんこちゃん、こんなゆっくりした朝から一体何してるんだど・・・。」 この二人のにらみ合いを見るのも何度目か、 れみりゃは半ば呆れ顔で二匹にそう問いかけた。 「こいつが私の取って置きのどんべえを食べちゃったんだよ!」 てゐと呼ばれたウサ耳ゆっくりがもう一方のゆっくりを見ながらそう言った。 「だからどんべえなんて食べてないと行っているサル!」 てんこと呼ばれた桃付き帽子をかぶったゆっくりがそう反論する。 どうやらこの二匹のゆっくりはズーッとどんべえの事でいがみ合っているようだ。 ・・・暫くにらみ合った後、先に口を開いたのはてゐの方だった。 「・・・まぁいっか、どうせあのどんべえは腐ってたんだし。」 「・・・何?」 「いや~梅雨時期に戸棚の奥にしまっていたのが不味かったね。 ま、いっか、何だかウンウンしたくなってきたしトイレにいこっと。」 そう言っててゐは凄い速さでトイレに駆け込んだ。 ・・・暫くして、てんこはお腹を押さえ始める。 すぐさまトイレに駆け込もうとするが、生憎近くにあるトイレは先ほどてゐが駆け込んだトイレしかなかった。 「おぃいいい!すいあせん早く変わって欲しいんですがねえ!」 てんこはドンドンと扉を叩く。 「あれぇ?てんこちゃん急にお腹痛くなったの? 何で、何か悪い物でも食べたの?」 トイレの中からてゐの声が聞こえてきた。 トイレの扉越しでは彼女の表情はわからないが、間違いなく彼女はニヤニヤしているだろう。 「・・・・・・!!!」 てんこの顔色がサーッと真っ青になっていく。 「悪いけど、今日に限って何だか便秘気味でね。 すぐに変わってあげる事はできないなぁ。」 「・・・私はこんな恐ろしい女を敵に回してしまった 早く謝りマス! すぃあせんでしたぁあああああああああああああああ!」 てんこは床にめり込まん!と言わん位の勢いで土下座した。 がちゃ。 トイレの扉が開かれると、そこにはやはりニヤニヤ顔のてゐが立っていた。 「お疲れ様、トイレは自由に使っていいよ。 ・・・ちなみにどんべえが腐ってたってあれ、嘘だから。」 てゐはてんこの耳元でそう囁いた。 「え?」 言われててんこはお腹をさする。 ・・・てんこの顔色が普通に戻っていく。 「そもそもインスタント食品が戸棚で数日放置していたぐらいで腐ると思ってたの?馬鹿なの?」 てゐはニヤニヤと笑いながらそう問いかける。 「・・・汚い忍者。さすが汚い。」 てんこはてゐを鋭く睨みつけながらそう言った。 「・・・何やってるんだど~二匹とも・・・。」 一連のやり取りを見てれみりゃは呆れ顔でそう言った。 てゐ魂 第一話「ブラブラしているものってつい凝視したくなるね!」 書いた人:かに さて、このてゐ、れみりゃ、てんこの3匹のゆっくり。 この3匹のゆっくりは『スナック封魔録』の2階で『万屋てゐ!』を営んでいる。 まぁ、呼んで字のごとく、仕事なら何でも引き受けます、と言う町の便利屋何だが。 ・・・はっきり行って仕事なんて本当に、たまにしか来ない。 「ふにゃ~・・・。」 「う~・・・。」 「む・・・。」 だから今日もそのたまの仕事が来るまで、3匹は応接室でぐでーっとしているのである。 所長のてゐも、従業員のてんことれみりゃもそれぞれ好きなようにして時間を潰す。 ・・・殆どの場合、そのまま何もしないで終了するケースが殆どなのだが。 「・・・なぁてゐ、今日も万屋系の仕事がこないんだが。」 ソファの上でたれパンダのようになりながら、てんこがそう呟いた。 「仕事が来ないのはいつもの事でしょ。」 「そうか、と頃でとぃ。」 「ん?」 「俺はこのまま、タイムアッポでもいいんだが・・・。」 「要するにもう事務所閉めて何処かに遊びに行かない?いって事?」 「hai!」 「・・・それも良いかも知れないね。」 「いや、良いわけ無いど!」 てゐとてんこのやり取りを聞いて思わずれみりゃが起き上がる。 「何だ、突然喋りだしたゆっくり。」 「いくら仕事が来ないからって遊びに行っちゃうのは良くないど! 遊びに行ってる時に誰か依頼ゆっくりが来たらどうするんだど~!」 「じゃああんた一人で留守番してよ。で、仕事全部こなしちゃってよ。」 「いやいや!仮にも第一話かられみりゃ一人で依頼に挑戦!なんてどんな超展開だど! と言うか無理だど!れみりゃ一人じゃ何にもできないんだど!」 「いや~出来るって!れみりゃは頑張ればできる子だってけーねが言ってた。」 「たまにはソロプレイも挑戦すべきだってリューさんが言ってた。」 「そいつら、一体何者なんだど~!」 「・・・あの~。」 と、突然誰かが声をかけてきた。 ・・・この事務所には今言い争っている三人以外誰も居ない筈なのだが。 見ると、そこには九本の尻尾を持つゆっくり・・・らんが立っていた。 「・・・私はランと言うてんこ。」 「・・・あれ?もしかして依頼ゆっくり?」 「お取り込み中なら帰った方がよかったてんこ?」 「いえ、とんでもないです!」 久しぶりの依頼ゆっくりを逃がすまいと、てぬは大声でそう叫んだ。 「ようこそ!万屋てゐ!へ!「ゆっくりしていってね!」」 てゐは両耳を広げ、お決まりの言葉で依頼人を歓迎した。 『ゆっくりしていってね!』 返事はすぐに返ってきた、・・・何故か自分の両脇から。 「え?」 左右を向いてみると、そこにはれみりゃとてんこの姿が。 「・・・ごめんだど~、その言葉を聞くとつい言ってしまうんだど・・・。」 「言いたくて言ってるんじゃない、言ってしまうものがゆっくり。」 二匹とも、顔を真っ赤にしている。 恥ずかしいのが手にとって解った。 「・・・あの、仕事の話に入ってもよろしいてんこ?」 てんこは3匹に向かってそう問いかけた。 うぅ~☆~ 「・・・さて、早速依頼の話に移るてんこ。」 ソファに、てゐ達と向かい合うように座ったらんはそう言った。 「まぁ率直に行って、依頼はあるものの捜索だてんこ。」 「ある物?」 「らんはあるお偉い方に仕えているゆっくりだてんこ、 そのお偉いがたが大事にしているものが行方不明になってしまったてんこ。 それを君たちに探して欲しいのだてんこ。」 「探して欲しいねぇ・・・で、一体何を探しに行けば良いわけ?」 「・・・それは直接、お偉いがたから聞いてくれてんこ、 その方のところまで、案内するてんこ。」 ・・・と、言うわけでてゐ達はらんについていく事になった。 事務所を出て、らんについていく三匹。 らんの後ろで3匹は、同時に視線で会話をする。 (もの探しね、こりゃ依頼は簡単に終わりそうだね。。) (しかも、依頼人がお偉いさんで、報酬が更にアッポするのは確定的に明らか。) (ちょろいしごとだど~!) 3匹はそういって笑いあった。 「三人とも、着いたてんこ!」 と、その時、らんが大声でそう叫んだ。 そこは、ビル街の隙間に出来た小さな空き地、 その中心に一匹の胴付きゆっくりが立っていた。 種族は金髪とヘアバンドが特徴のゆっくりありす、 しかし、そのアリスには他のアリスとは違う特徴が一つあった。 それは・・・。 _,,.. --─- 、..,_ ,. '"´ ___,,,,....、,,,_ `ヽ. , '´,.- ''= ̄ ̄`"''ヽ ヽ, ' , / /_ \ i ,ハ Y ヽ. ', ,' / / \ \ハ / ヽ _,ハ ', i i!|| ー-||レ'-― .Ti !ハノ ,' (((○))r=;ァ r=;ァ. イ/ i 〈 ヽ ヘハ'  ̄  ̄ " ハ〈 ハ ) | .l、 " 'ー=-' "/ / ノ / ノ ノ ,iヽ イ/ ン' イ ノ ∬. '〈r'k' /r'7ア´ ̄`ヽ ! /_ン┌-┐ ノ /イ Y.(i _i rくヽ/!ノ __ ,ゝ \ \/`/ メ `ヽ、_二、___イ 「あら、その胴無しのいなかもの達が私のとかいはなシャンハイを探してくれるのね。」 ・・・なんか、おでこに触角のようなものが生えていた。 「・・・。」 >3匹はそれをじっと見つめた。 >3匹はそれをじっと見つめた。 >3匹はそれをじっと見つめた。 「このありす様が大事にしているとかいはなシャンハイが行方不明になったのだてんこ! 万屋達にはそれを探してほしいてんこ!」 「・・・あの、この依頼断っていい?」 てゐはてんこにそう言った。 「何でだてんこ!」 「いや、何か触覚がきもい、おもに触覚がきもい。」 「そんな事言わずに引き受けてくださいてんこ!これにはてんこの首もかかってるてんこ!」 「いや、あんた首ないし。」 「そんな事言わずにお願いしますてんこ~!」 もう半泣きの状態でてんこはてゐ達にそう訴える。 3匹のゆっくりはそれを見て顔を見合わせる。 「・・・おぃい?このクエスト本気で引き受けるんですか? 私は堪忍して欲しいんですがねぇ・・・。」 「本心では、あんな触覚つけたありすの依頼なんて引き受けたくないけど。」 「あ~でもそろそろ依頼を受けて報酬を貰って家賃払わないと みまが怒っちゃうど~。」 「・・・確かに。」 3匹が働いている「万屋てゐ!」事務所。 この事務所は下で経営している「スナック封魔録」のママさん「みま」の所有物件なのだ。 当然てゐは毎月みまに家賃を納めなければいけない立場なのだが・・・。 てゐはこの家賃をおよそ半年ほど滞納したままなのだ。 「先月も、家賃いつになったら払うのか!って一日中玄関越しに怒鳴られたど、 れみりゃは全然ゆっくり出来なかったど・・・。」 「いい加減払わないとあのババアは寿命がストレスでマッハなのは こっちの寿命もストレスでマッハなのは確定的に明らか。」 「・・・しかたないか。」 てゐは諦めたようにらんの方に向き直り。 「その依頼、ゆっくり引き受けるよ。」 そういうと、らんは満面の笑みを浮かべる。 「あ、ありがとうてんこ~!」 らんは頭を下げてお礼を言った。 と、そこで放置されていた触覚ありすが口を開いた。 「いなかものども!いつまでも喋っていないでありすのシャンハイをゆっくり探してね!」 そう叫ぶありすの目の前で触角がぷらぷらと揺れた。 ・・・やはり微妙にうざかった。 うっう~☆~ 「さあさあ胴無しのいなかものども!こんな所でちんたらしてないでしっかりシャンハイを探してね。」 触覚ありすはゆっくりが移動に使う台車「スィー」でゆっくり移動しながらそう言った。 その前方をてゐとれみりゃとてんこがピョンピョン跳ねながら移動していた。 「・・・ねえ。」 「何だてんこ?」 「・・・あの触覚黙らせてくれないかな、何かあのぷらぷら見てるとむかつくんだけど。」 「そこは我慢してくれてんこ、ああ見えてアリス様はこの街のとても偉いゆっくりだてんこ、 もし一秒でもゆっくりさせなかったらお前達が逆にゆっくり出来なくなるてんこ。」 「・・・もう既にゆっくり出来ないよ!あれ引っ張ったら取れないかな! もしくは引っ張ったら掃除機のコードみたいにシューッと・・・!」 「どれだけあれを引っ張りたいんだど~。」 「・・・あ、それとこれ、今更聞くことじゃないと思うんだけど・・・シャンハイって、何?」 「シャンハイはシャンハイだてんこ!アリス様は珍しいシャンハイを集めて愛でるのが大好きなんだてんこ!」 「・・・まぁよく解らないけど、とにかくシャンハイはゆっくり出来るもの何だね。」 「そうよ!私のシャンハイは凄くとかいはでみんなとゆっくり出来る凄いシャンハイだから! ああそれなのに・・・どうしていなくなってしまったの!」 後ろで触覚を振り回しながら泣きじゃくるありす。 普通にムカつくし、うざい光景だ。 「・・・ところで、あの胴付きゆっくりは何処に言ったてんこ?」 「あ、てんこのこと?」 「そう、そのてんこだてんこ!」 「ああ、てんこはある助っ人を連れてきてもらってるよ。」 「助っ人てんこ?」 「うん、ウチでかっている犬。」 なるほど、犬に匂いを嗅がせてシャンハイを追わせるのか、 確かに、その作戦はいいかもしれない。 「歩いているてゐの姿を見かけて、急遽とんずらで駆けつけた!」 と、その時、凄い速さでてんこがてぬたちの元へと駆けつけた。 「もう着いたのか!早い!」 「メイン犬来たど!これで勝つるど!」 てゐとれみりゃはてんこに向かってそう言った。 てんこは実に誇らしげだ。 「・・・今のやり取りは何だてんこ?」 「ああ、これやらないとてんこが拗ねるから、それより犬連れてきたよ~。」 「・・・何処にいるてんこ?」 辺りを見回すが、犬の姿なんて何処にも見当たらない。 と、その時。 ドドドドドドドドドドドドドドドド! 遠くから物凄い足音と地鳴りが聞こえてくる。 その音と共に遥か向こうから現れたもの、それは。 . . ,_ . /7 「l /'.7` ヽ, 「 l // ヽ, | l _/"ニニン'フ .,ィつry 丶,` -' '-..,「 | ,└''"´ ̄^`ヾご/ヽ、ノ // ン. //フ_  ̄ ̄ヾ/´ 、、 ヽ ヽ/ノ ノィ斗、/// /ゥ ノ lヽ j /、lヽ ト、 .'l. ‐ . /`ハ / / / / ラ h'´ r'"イ .ノ\| .r=ァ レ'{ }l彡" rヽ / / / /∠っ, o,'ヽ.,l .r=- l11`o' ノ ) ,'))入,,/r,.´./^ ~^ヽヽヾ、_ ._,,,,,_ ,/) /゛_,.,,ニ_ ヽ'、 ー=‐' 人ルィ / ノ))))) },/ヽ'/,,-~l-、_ヽj\ィ,, ヒン,,,, !-/ノ, ," r′ レ'ヽゝ .、 ノ. ミ三 ,/ ,/爻彡"=ニフ/ ,(,,l' i'' l^/’;;- 、、,/∠ニ=,,-"´~,゚ ゙.│ { `彡 ヽ、,、.メ. ミ≡'/ ,i"爻彡ヘ 〉z/‐"~i 〉//^!^lヽ,,_^l_"_=-";;' " ', ` .彡 . `,.. . . . . ミ ´ !/‐'''''~~ν -,t'"i/ ノ_ノ,ノ ~i=─"ニ"="="ェ .ヽ 、 . /,,ヽ . () . . ミ.i´ ./ / `"‐‐+ノ/フ、_`__′ ~ヽ,ノ''''` ''  ̄ \ ′""`" ノ . . . . /⌒v' ノ' / V\ノフ、,' ヽ _,,...,_ , ``'¬ー'''" |メ!川!,ハ'i ヽ、,,,,,√/~^ヽ 〈 \ノ~`ゝ-"/" .r=ァヽ (~⌒~i !~⌒~} ノ 'l l' '` -‐' ゙y(´ r=‐ ,ィ i`""i i""゛i 〈 '; ''';ヲ` ヾ, '=彡'',) ノ ;, ,' ト"ン ヾt‐''~ (, "、_,_',ノ / | | ``、〉 ,!','i'''ヽヽ ∠ | ノ `、 ノ^ ノ 、,,, _ノ=´レV`,i- 厶ス /`v`〉 / _/ i,ヽ./ //´^ / ノ 《レ' i " `iノ  ̄'‐"ヾレ' `'ー-^ー'´ `ー'ー'´ ・・・四足歩行の不気味な生物、としか言いようが無いものだった。 その生物はてゐ達の前で急ブレーキをかけて止まり、こう呟いた。 「おぉ、到着到着。」 「紹介するよ、ウチでかってる犬のきめら丸だよ。」 「これ、絶対犬じゃないてんこぉおおおおおおおおおおお!」 らんが全力でつっこみを入れた。 「何だこれ!まるで怪しい生体実験の末に生み出されたモンスターだてんこ!」 「よく解ったね、これはヤゴコロという科学者が狂気の実験の末に生み出した 最終兵器・・・。」 「え、マジだったてんこ?」 「なんてのは嘘だよ。」 「・・・ああ、そうですかてんこ。」 てんこは呆れたようなほっとした様な、そんな気持ちになった。 「まぁそれはとにかく、そこの触覚。」 「・・・ちょっと!私は触覚ではなく超とかいはなありすよ 間違えないでね。」 「そんな事はどうでも良いからこっちに来て、あんたの匂いを嗅がせてシャンハイの行方を捜すから。」 「・・・ゆっくり理解したわ。」 そういって触覚ありすはきめら丸の前までスィーで移動した。 「さあ犬コロ!私のとかいはな匂いでメロメロになりなさい!」 触覚ありすはきめら丸に向かってそう言いはなった。 きめら丸は触覚ありすの目前まで鼻先を近づけて、クンカクンカ、と匂いを嗅ぐ。 「・・・見た目は変だが、確かに動作は犬そのものだてんこ・・・。」 と、らんが呟いた次の瞬間。 パクリ。 「え?」 きめら丸は触覚ありすの触覚に噛み付いた。 そのままきめら丸は触覚ごとありすをぐるぐる降り回した。 「ああああああああああああ!」 「ありす様ぁあああああ!」 豪快に振り回されるありすの傍でオロオロするらん。 「うわああああああ!きめら丸何してるんだどぉ~! その人は大事なお客様なんだど~!」 「見事な振り回しぶりだと感心するが、何処もおかしくはない。」 「wwwwwざまぁ。」 振り回されるありすを見て、それぞれの感想を漏らすてゐ達。 ブチっ! やがて、触覚ありすの触角が千切れて、触覚ありすは遠心力で吹き飛ばされる。 そのまま壁に激突してヤム○ャのようなポーズで倒れてしまった。 「おぉ、カスタードカスタード。」 きめら丸は千切れた触覚をもぐもぐと食べていた。 どうやら触覚の中にもカスタードが詰まっているようだ。 「おぃい!馬鹿!やめろ!そんなもの食べたら腹痛でトイレがマッハ!」 てんこは得体の知れない触手を食べているきめら丸を止めようとする。 「まぁまぁ、毒は無いみたいだし食わせてやりゃあ良いじゃん。」 そんなてんこをてゐはどおどおと宥める。 こいつらヤム○ャポーズで倒れたありすのことなど全然気にしていない。 れみりゃとらんはというと、倒れているありすの方へと慌てて向かって行った。 「うわああああ!だ、大丈夫かだど~ゆっくりしてるかだど~!」 「アリス様、目を覚ますてんこ!」 れみりゃとらんは触覚ありすに呼びかける。 「わ、私のとかいはな触手になんて事してくれるのよ・・・ また生えてくるとは言え、すっごく痛いのよ!」 でこからカスタードクリームを流しながら触覚ありすが立ち上がる。 あれだけ派手に壁にぶつかってしかもヤム○ャポーズだったのに、外傷は触角が無くなった以外に特に無さそうだ。 「と、とりあえず落ち着いてくださいアリス様てんこ! 取りあえず、漏れ出てる中身の補充を!」 そう言ってありすに中身補充用のチューブ入りカスタードを差し出すらん。 「・・・ちゅーちゅー。」 暫くは頭に血が上っていた触覚ありすだが、渡されたカスタードを吸っているうちに落ち着いたようだ。 空っぽになったカスタードチューブを放り捨てて触角ありすはてゐ達万屋にこう言い放つ。 「・・・全く、今回の無礼は特別に許してあげるわ・・・。 でもまた同じことしたら今度は縦にスライスにいたすわよ!良いわね!」 「ハイハイ。」 いきり立つ触覚ありすの会話を適当に流すてゐ。 そのあと触覚ありすはらんの方へと向き直り、こう言い放つ。 「勿論、そんな事になったらこの万屋を紹介したあんたもスライスよ! って言うかこの時点で今月の給料半額だからね!」 「ゆがーん!」 らんはショックを受けて地面に顔をうっ潰してしまった。 そんならんを放っておいて触覚ありすはスィーに乗り込み、移動を始めた。 「そんじゃあきめえ丸、シャンハイの捜索お願いね。」 「おぉ、了解了解。」 「れみりゃもてんこも、早くしないと置いて行くよ。」 「うわああ、待つんだど~!」 てゐ達もらんを放っておいて捜索を再開する。 ・・・と、落ち込んでいるらんの傍に、てんこが近寄ってくる。 「おぃ。」 「はい?」 「そのてんこって口癖やめてくれませんかねぇ、 てんこって言うたびに自分が呼ばれている感。」 「それ今更いう事かてんこぉおおおお!」 てんこは力の限り大絶叫した。 第2話に続く 作者かに おもろい -- 名無しさん (2009-07-04 21 49 26) あの触手の謎は? -- 名無しさん (2011-02-05 13 29 20) 名前 コメント